Image::Hagerty(Youtube)
| マクラーレンの最新ハイパーカー、「W1」にもGTRバージョンが追加されるかどうかはナゾである |
この3台は驚くべきことに「いずれもガルフカラー」
さて、ハガティがマクラーレンによるレーシングカー(あるいはサーキット走行専用モデル)、”GTR”シリーズを比較した動画を公開。
これまでにはF1 GTR、P1 GTR、セナGTRという3台のGTRが登場していますが、それぞれにの特徴や背景、そしてストーリーが存在し、ここでそれらを見てみましょう。
マクラーレン「GTR」の系譜はこうなっている
まずは初代「GTR」tpなったのが「F1 GTR」。
もともとF1はロードカーとして設計されており、そのデザイナーであるゴードン・マレーは、最初、このクルマをレースにて走らせるつもりはなく、しかし顧客からの強い要望、特にレイ・ベルムのような顧客の影響により、マクラーレンのボスであったロン・デニスは、F1のレーシングバージョンであるF1 GTRの製作を承認することに。
このマクラーレンF1 GTRは1995年のル・マン24時間レースでデビューし、そこでは驚くべきことに優勝を飾ります。
これがきっかけとなり、1996年にはさらに改良が加えられ参戦を継続するものの、「打倒F1 GTR」を標榜し登場したポルシェ911 GT1に対して競争力を発揮できず、これに対抗するためマクラーレンはボディワークを延長し(これが”ロングテール”の起源である)さまざまな改造を行うこととなるわけですね。
なお、今回の動画に登場するのは1997年に製造された個体であり、ロードカーへと改造されることで合法に行動を走行できるようになっています。
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その次の「GTR」となったのがP1 GTR。
このP1 GTRにおいて特筆すべきは「GTRの中では唯一のハイブリッド」ということですが、これはF1 GTRの20周年記念モデルという位置づけを持っています。
P1と同じハイブリッド構成を持つものの、916馬力から1,000馬力へと出力が向上しており、P1 GTRを購入できたのは「P1のオーナーのみ」。
この動画に登場するのはもちろん公道走行が可能な仕様へとコンバートされた「P1 LM(GTRがロードバージョンへとコンバートされると”LM”という名称が付与される)」で、5台が販売された中の一台です。
なお、公道バージョンへのコンバートはマクラーレン本体ではなく、F1 GTRを製造しル・マン24時間レースでの優勝に貢献した英国のレーシングファクトリー、ランザンテが行っています。
そして最後は「セナGTR」。
もともとモータースポーツ(GTEクラス)へのチャレンジを前提に作られた車両ではあるものの、結果的にその計画は実現せず、P1 GTR同様に数台が公道版へと改装され、「セナLM」を名乗っています。
このセナGTRは出力が(ロードバージョンの800馬力から)825馬力へと引き揚げられ、さらにダウンフォースは800kgから1,000kgへ、一方で車体重量は10kgのダイエットを経て1,188kgへ。
ロードバージョンへの改装については「保安部品を追加するだけではなく」、たとえば競技用車だと大きくタイヤを切ることがないので”ブレーキラインが短く”、しかし公道では車庫入れ時などにタイヤをぐっと切る必要があり、よってブレーキラインを長くせねばならないなど、ぼくらが想像する以上に課題が多いということも明らかになっていますね。
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なお、マクラーレンは「F1」「P1」の後継車として「W1」を発表していますが、こちらにも「GTR」が設定されるかどうかは不明です。
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参照:Hagerty(Youtube)