Image:BMW
| BMWは電動化に関する歴史が長く、ガソリン時代のファンを楽しませる方法を心得ていると考えて良いだろう |
これを機に「電動スポーツカー」の地位向上なるか
さて、今週初めにBMWは次世代高性能EVのティーザー動画を公開していますが、今回は「初の完全電動M3プロトタイプ」の画像をソーシャルメディアでシェアしたことが話題を呼んでいます。
この電動BMW M3のテストミュールは、「ノイエクラッセ」コンセプトをベースとし、BMWの「フィジタル(=phygital。フィジカルとデジタル)」デザインを採用することによって、これまでのBMWとはやや異なるデザイン言語を採用しているようにも見えますね。
ついにM3も「電動」へ
今回公開されたセダンのフロントフェイスはスリムなデザインを持ち、最新のキドニーグリルが組み込まれ、フレアしたフェンダーアーチとリトラクタブル(格納式)ドアハンドルが外観上の大きな特徴。
BMWはすでに次世代M3が従来の内燃エンジン(ICE)と電動パワートレインの両方で提供されることを確認していますが、後者の電動M3(iM3)は4つのエレクトリックモーターを用いることで1300馬力以上の出力を発揮する可能性も報じらています。
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次期BMW M3にはやはりガソリン版とEV版とが存在するようだ。ただし両者は別のプラットフォームを採用し「M4はEVのみ」となるもよう
| 現在ガソリン車に対する締めつけが緩くなり、多くの自動車メーカーがガソリン車の存続を検討している | それはハイパフォーマンスカーとて例外ではない さて、次世代BMW M3はガソリンエンジンを捨てて ...
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ただ、現時点ではその詳細についてまったくわかっておらず、しかしこれまでにBMWが出願した特許、そしてM部門の責任者であるフランク・ファン・ミール氏が断片的に語った内容から判断するに、「ガソリン時代のフィーリングをトレースしつつも、ガソリン車ではなしえなかったこと」を追求するように思われ、なんらかのパラダイムシフトを起こしてくれるのかもしれません。
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BMW「次世代M3は純電動車となります。いったんそれに乗れば、その魅力に抗うことはできず、(サウンドは別として)ガソリンエンジンの存在を忘れるでしょう」
| 一方、ガソリンエンジンを搭載するM3もピュアエレクトリック版と「併売」されることに | なお、次世代3シリーズにも「ピュアエレクトリック」「ガソリン」が用意されることになるようだ さて、BMWは「 ...
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実際のところ、フランク・ファン・ミール氏は「(電動版新型M3は)すべてを超えるだろう」とも語っており、大きな期待がかかります。
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BMWが商標「iM3」を出願。これまで「次期M3はエレクトリックオンリー」としていた姿勢を変更しガソリン版「M3」、電動版「iM3」にて棲み分ける?
| BMWのみならず、多くのブランドが現在「ガソリンエンジンへの回帰姿勢」を強めている | 「ハイブリッド強化」「ガソリンと電動版との併売」等戦略の変化も さて、BMWが「iM3」なる商標を出願したこ ...
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