| BMWは「ニッチ」だが競争相手のいないこの市場にて、存在感をますます強めることになるだろう |
BMWは他社がEVの販売を落とす中、電気自動車の販売を伸ばしている数少ないメーカーでもある
さて、BMWは少し前に「iM3」なる商標を出願しており、これは「電動版M3ではないか」と騒がれたことがありましたが(BMWはそれを否定している)、今回新たに登場したリークによって(名称はともかく)電動版M3がセダンとツーリング(ワゴン)ボディにて登場するであろうことが明らかになっています。
これはBimmerpostの掲示板へと投稿されたもので、まずピュアエレクトリックM3(セダン)のコードネームはZA0、そしてデビューは早ければ2026年だとされ、セダンが発売された1年後にはワゴンボディをまとう電動版M3(コードネームZA1)が登場すると主張しています。
そしてもちろんピュアエレクトリック版3シリーズも登場し、こちらは「i3セダン(NA0)」「i3ツーリング(NA1)」という構成となるもよう。※BMWは命名法則を変更し、今後「i」は電動モデルのみに用いられることに。先日発表の新型1シリーズから適用されている
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BMWが公式に「iM3」は登場しないと語る。「Mという文字は情熱を表し、iのような技術を表現する文字とは相容れない。M3はどんなパワートレーンを積んでもM3です」
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電動版M3はどんなクルマに?
BMWは電動版M3について何ら公式に情報を公開しておらず、しかしこれまでにはいくつか「ヒント」が与えられています。
まずベースとなるプラットフォームはノイエクラッセ・アーキテクチャ で、パワートレイン・ソフトウェアとドライビングダイナミクス・システムを1つに統合した、新しい「Heart of Joy」なるコントロール ユニットを採用する可能性が大。
これによって最大1,340馬力の発生が可能になるものの、最も重要なのは”ハンドリングとフィーリング”であるとも示唆されているため、絶対的なパワーよりもドライビングダイナミクスが追求されることになるのかもしれません。
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参考までに2022年末、BMW M社のCEOであるフランク・ファン・ミール氏は”電気自動車版M3 に何を求めているか”を概説し、重量が増加しても機敏さを損なわないために「クアッドモーター パワートレイン」を開発したと述べていて(実際に動画が公開されている)、これは前後左右自由自在にトルクベクタリングを行うことで「後輪駆動化してドリフト」「AWD化して安定走行」など様々な要求に答えることができる、と説明されています。※ただしこれが電動版M3に採用されるという保証はない
ただ、同氏は「次のM3は、たとえ電気自動車になるとしても、現行モデルよりも優れている必要があります。現行モデルは現在、トップを走っています。ですから、かなり(次期M3の電動化は)難しいことです」とも語っているので、そう簡単にM3を電動化することはできないのかもしれません。
なお、BMWは”現在の自動車市場から絶滅してしまった”ハイパフォーマンスワゴンというジャンルへと参入し、圧倒的な支持を得ているため、そのポジションを強化するためにもピュアエレクトリック版M3ツーリングを投入することは理にかなっており、BMWはからのなんらかの発表を待ちたいところですね。
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参照:Bimmerpost