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またまたランボルギーニ・テメラリオを見てきた。あちこちに隠されている過去モデルとの類似性、テメラリオ内でのデザイン的相似性を探すのがちょっと楽しい

またまたランボルギーニ・テメラリオを見てきた。あちこちに隠されている過去モデルとの類似性、テメラリオ内でのデザイン的相似性を探すのがちょっと楽しい

| 近年発表されたスーパーカーの中でも「ここまで芸術点の高い」クルマはないだろう |

どんな細部にも全く手を抜かず慎重にデザインがなされている

さて、先日はザ・ガーデンオリエンタル大阪にて開催されたランボルギーニ・テメラリオのローンチイベントへと参加してきましたが、今回はランボルギーニ神戸さんの開催する展示会へ。

ザ・ガーデンオリエンタル大阪ではそのイベントの性質上、やや特殊な照明を使用していたものの、ランボルギーニ神戸さんでは「自然光に近い」照明を使用しており、先日とはまた異なる表情を見せてくれます。

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ランボルギーニ・テメラリオはこんなディティールを持っている

そこで改めてこのランボルギーニ・テメラリオを見て気づいたことを(追加で)記してみると、まずフロントアンダーの中央が「尖って」いること。

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ランボルギーニはこれまで「日常性を」考慮し、もっとも「擦る」可能性が高いフロント中央を一段引っ込めて「擦りにくくする」というデザインを採用していて、それはアヴェンタドールやウラカン、ガヤルド、そしてカウンタックLPI800-4やヴェネーノ、シアンといった限定モデル、さらには最新のレヴエルトでも同様です(これらのうち”尖って”いるモデルも存在するが、それでもやはり一旦引っ込んでから出っ張っている)。※一方、フェラーリはそんなことを気にせず(ラ・フェラーリのように)中央先端が尖っているクルマが少なくない

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しかしテメラリオではフロントアンダー中央が出っ張っていて「擦りやすく」なっており、しかしこの理由は全く不明ではありますが、それでも「擦りにくく」するためか最低地上高はかなり高めです(あるいは、最低地上高を高く取ることが決まっていたためにこのデザインを採用したのか)。※現チーフデザイナーのミッチャ・ボルカート氏は中央が尖ったデザインを好む傾向にあり、それはアヴェンタドールSVJからも見て取ることができる

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そしてプレスラインが絶妙であり、例えばこのフロントフード上の「ハの字」プレスラインだとその「段差」というか深さが端と中央では「微妙に」変えられていて、その変化の幅も直線的ではなく「弧を描いて緩やかに変化」。

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フロントフェンダーの「アーチ」とその周辺にも複雑な曲面が取り入れられ、端にゆくにつれ「一旦凹んだ後に膨らんで」その後に平面上のアーチがプレスにて再現されています。

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そしてリアのホイールアーチに見られるプレスラインも「単純」ではなく、エッジを「つまみ上げ」、それに周囲が引っ張られているかのような躍動感も。

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さらにはパネル間をまたいでのプレスラインがいくつか存在し、相当に複雑なラインがいくつも隠されていることがわかりますが、このデザインを堪能仕様となると、できるだけ陰影が出やすいカラーを選んだほうがいいのかもしれません。

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なお、フロントのヘキサゴン型デイタイムランニングランプ同様にテールランプも「立体的」。※クリスタル状の構造を持ち、かなり美しい

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車体からちょっと飛び出ていることがわかりますね。

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ちなみにウインドウモール(下部)はこれまでのラバーからグロスブラックの樹脂製となり、かなり細かい部分ではありますが、こういったところが「上質感」を演出するのだと考えています(ウラカンだとこの部分はラバー、しかし兄弟車のR8は樹脂製であり、並べてみると視覚上の質感に大きな差異が感じられ、この変更はぼくにとってかなり大きな意味を持つ)。

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そしてこの樹脂製モールはリアサイドウインドウのエアガイドへと続き・・・。

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このエアガイドには「折り目」がつけられ、効率よくエアをエンジンルームへと導きます(とにかくこのテメラリオでは空気の流れがよく考えられている)。

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そして「質感」という部分については、ウラカンでは「金属板を打ち抜いただけ」あるいは「金属板をプレスしただけ」のバッジがこの位置に取り付けられていたものの、テメラリオでは3D形状と重量感を持つ立体的なバッジへと改められており、こういった細部へのこだわりがその価格を「正当化」しているようにも感じられます。

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ちなみにタイヤはブリジストン、そしてフロントは最近の流行に則った「ワイドサイズ(255)」で、最近のフェラーリもやはりフロントタイヤをワイド化させていますね(F12 tdf以降、フロントトレッドとフロントタイヤがワイド化している)。

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そしてパネルとパネルの継ぎ目が自然につながるようにラインの連続性が様々な(プレスラインやカットなどの)手法によって再現され、これらによって「複雑な構成を持ちつつもシンプルに見える」ようですね。

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このリヤインテークもまた注目に値する部分のひとつで、ラインを「並行にしたり」多様な手段によって美観と機能性とが両立されています。※おそらくはガヤルドへのオマージュだと思われる

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そして「同じ角度の反復」もテメラリオの一つの特徴で、たとえばサイドの「>」といった角度は・・・。

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リアサイドウインドウのエアガイドにも反復。

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そしてこの「ヘキサゴン」については・・・。

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その「角度」が(完全な六角形ではなくその一部としてでも)あちこちに反復。

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このドア開口部すら「なんとなくヘキサゴン」。

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様々な要素が車両全域にわたり散りばめられており、その意図を探ったり、あちこちに隠されている相似性、そして過去モデルとの類似性を探すのが楽しい一台であり、近年発表されたスーパーカーの中では「もっともデザインオリエンテッドで」「もっとも芸術性が高い」一台ではないか、とも考えています。

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