| ケーニグセグはまさに「アイデアと技術の宝庫」である |
そしてこの技術革新によってもたらされたパフォーマンスこそがケーニグセグの魅力である
さて、ケーニグセグは独自の技術にこだわる自動車メーカーで、その理由は単に「既存技術や他社から供給される技術では、自社の求める理想にマッチしないから」。
よってエンジンやトランスミッションのみならずホイールまでを自社で開発してしまうのがケーニグセグではありますが、今回はジェメラに搭載される「ライトスピード・トゥールビヨン・トランスミッション(LSTT)」をケーニグセグ創業者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏自らが紹介する動画が公開に。
ケーニグセグ・ジェメラは現在プリプロダクションモデルの製造過程
ケーニグセグ・ジェメラは現在、開発とテストの最終段階に入っているといい、現在はプリプロダクションモデルの製造中(ジェメラを生産するために工場を新しく建設している)。
このジェメラは非常にユニークなパワートレインを搭載しており、1500馬力を発揮するツインターボV8エンジンに加え、フロントタイヤを駆動する800馬力の電動モーター「ダークマター」が搭載されています。
なお、ケーニグセグはエンジンこそ「V8ツインターボ」を共有するものの、モデル間においてはそのキャラクターに合わせてトランスミッションを使い分けており、場合によってはトランスミッション「レス」、CC850のようなマニュアル操作が可能なエンゲージシフトシステム(ESS)」、そしてジェスコには超高速でのシフトチェンジが可能なライトスピードトランスミッション(LST)」が搭載されているわけですね。
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そしてジェメラに積まれるのがライトスピードトランスミッションのアップデートバージョンで、「ライトスピード・トゥールビヨン・トランスミッション(LSTT)」と呼ばれているわけですが、これはエンジンを取り囲むギアトレインカセットを使用し、リアホイールと前向きのドライブシャフトに駆動力を供給するというもの。
LSTTは9速のギア構成とエレクトリックモーターとの組み合わせから成り、リバースギアやスターターモーターが不要になることもひとつの特徴です。
クリスチャン・フォン・ケーニグセグによると、このセットアップは通常のLSTよりもシンプルで軽量だとされ、「ジェメラの生産モデルにこれらの素晴らしい機能と利点を組み込む可能性を探ることは、どうしてもやりたかった」とも。
また、「ダークマター」エレクトリックモーターは社内で開発されており、世界最強の6フェーズ自動車用エレクトリックモーターである、とも説明されています。
クリスチャン・フォン・ケーニグセグが「ライトスピード・トゥールビヨン・トランスミッション」の説明を行う動画はこちら
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参照:Koenigsegg(Youtube)