ケーニグセグが最新ハイパーカー「CC850」の生産を開始。1台の製造には2週間を要し、2027年後半までをかけ予定台数の70台を作りきることに

Image：koenigsegg（Instagram）

｜　おそらく、いずれのCC850も「宝石のような」仕様が与えられることとなるであろう　｜

CC850は大人気につき生産台数が「50台」から「70台に引き上げられている

さて、ケーニグセグが公式SNSにて「CC850の生産を開始した」と発表。

このCC850はケーニグセグ最初の市販車であるCC8Sへのオマージュですが、2022年にカリフォルニアのペブルビーチで発表され、当初50台限定（ケーニグセグ創業者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏の50歳の記念という意味があった）での生産が予定されていたものの、発表直後には「注文が殺到し」最終的に20台が追加され、合計70台が生産される予定となっています。

現在ケーニグセグは3つのモデルを生産

このCC850はスウェーデン・エンゲルホルムにある「Reodor（レオドア）」と呼ばれる専用の生産ラインで製造され、これによってケーニグセグは現在、ジェスコを製造する「Solan（ソラン）」、ジェメラを製造する「Ludvig（ルードヴィグ）」と合わせて3つの生産ラインを運営することになるわけですね（ケーニグセグはパーツや機構、プロジェクト、そのほかにも名称を与える傾向がある）。

ケーニグセグCC850はこんなハイパーカー

このケーニグセグCC850はジェスコ由来の5リッターV8ツインターボエンジン、そしてトリプレックスダンパーを備えた前後マルチリンクサスペンション、そして応答性に優れるラック＆ピニオンステアリングを採用していますが、最大の特徴、そして注文が殺到した理由は「Engage Shift System (ESS)」という特許取得済みのトランスミッション。

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これは「マニュアル・トランスミッションと同様の操作ができる」というもので、しかしよくある「ATにMTのロジックを持たせたもの」ではなく、AT（9速自動変速）としても、「物理的なクラッチを備える、正真正銘のMTとしても」操作が可能というシステムです。※さらには世界初の「ワイヤレス接続されたシフトバイワイヤ」トランスミッションでもある

クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は、このCC850を「サーキットで最速のマニュアル車」と表現しており、実際に「0-100km/h加速2.5秒」という鋭い加速を誇りますが、パワーウエイトレシオは「1：1」で、ターボチャージャーの小型化によってジェスコよりも出力が300馬力ほど下げられており、これは「日常的な使いやすさ」を考慮したためだと説明されています（MT時の使いやすさも考慮されたのだと思う）。

ケーニグセグによれば、CC850の生産にかかる時間は1台あたりおよそ2週間で、今から2027年後半までにかけて70台を完成させると説明されており、今後同社の公式SNSからは様々な仕様を持つCC850の姿が発信されることになりそうですね。

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参照：koenigsegg（Instagram）