ポルシェがタイカン・ターボGTにて「インテルラゴスでEVにおけるコースレコードを樹立」と発表。911ターボSよりも速く走る

Image：Porsche

｜　実際のところ、ポルシェ・タイカン・ターボGTは「EV」という枠を外しても素晴らしいパフォーマンスを誇る　｜

今後もさらなるタイカン・ターボの挑戦は続くであろう

さて、ポルシェと記録とは密接に結びついており、これまでの例を見るに、「718ボクスターとケイマン、マカン以外」のラインアップではサーキットにおいてチャレンジを行うことが通例となっているもよう。

そして今回ポルシェが発表したのが「ブラジルのインテルラゴスサーキットにて、EVにおけるコースレコードを樹立した」ということで、タイカン・ターボGTが1分42.1秒を記録したと発表されています※このタイムはタイカン・ターボSより8.7秒も速く、911ターボSよりほぼ1秒速い

ポルシェは常に記録とともにある

ポルシェはタイカンのトップレンジとしてこの「ターボGT」を投入していますが、発表前の時点でニュルブルクリンクでの”4ドアEV”ラップレコードを奪い取った後、ラグナ・セカでは生産車両EVの総合ラップレコードを更新し、上海インターナショナルサーキットでも同様に記録を塗り替えています（ただしこれはシャオミSU7ウルトラに上書きされている）。

なお、今回インテルラゴスを走るに際してタイカン・ターボGTのステアリングホイールを握ったのはブラジル出身、そしてポルシェのIMSAシリーズチームにてポルシェをドライブするフェリペ・ナスル選手。

つまりはいつもの記録更新担当、ラーズ・カーン氏（テストドライバー）ではなかったということですが、これはフェリペ・ナスル選手のほうが「コースに慣れているから」という理由なのかもしれません。※さらには今年のデイトナ24時間レースで優勝した実力を持っている

記録を更新したポルシェ・タイカン・ターボGTは「2シーター」

実際に走行した車両はヴァイザッハ・パッケージを搭載したプロダクションモデルであり、装着されるタイヤは（ヴァイザッハ・パッケージに）標準装備のピレリ・トロフェオRS。

もちろんヴァイザッハ・パッケージの内容に従い、リアシートが取り外されることで約75kgの軽量化が図られ、エアロダイナミクス面でのアップグレードも施されています（この結果、最高速度が16km/h向上し、305km/hに達する）。

なお、今回記録した「1分42.13秒」は上述の通り911ターボS、そしてタイカン・ターボSよりも「速い」タイムですが、パナメーラ・ターボS E-ハイブリッドの1分48.330秒、カイエン・ターボGTの1分48.493秒に比較しても大幅に大幅に速く、しかしさすがに911 GT2 RS（991）MRの1分36.967秒には及ばない、といったところですね。

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参照：Porsche