| やはり記録挑戦と達成はクルマとして「もっとも有効なプロモーション」手法のひとつである |
EVの連続走行記録の場合、常に「バッテリー残量」との戦いである
さて、ポルシェは「ニュルブルクリンク」以外にも様々な記録更新に挑戦しており、これまでには「牽引記録」「EVとして特定区間をもっとも速く走った記録」などを樹立していますが、今回は「氷上での最長連続ドリフト記録」を更新したと発表。
今回のチャレンジに用いられた車両はタイカンGTS、そしてドライバーはポルシェのインストラクターであるイェンス・リヒター氏、挑戦を行った場所はフィンランドの北極圏にあるポルシェ・アークティック・センターで、ここに直径59メートルの特設ドリフトコースを設置し、46分間で17.5kmを走行、そして132周のドーナツターンを繰り返したという偉業を達成しています。
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ポルシェはこうやって今回のギネス記録を樹立した
今回の記録達成については「一筋縄ではゆかず」、最初の挑戦では約11kmを走行したところで路面の劣化によって走行中断を余儀なくされてしまい、その後に取った対策が「タイヤを市販のミシュラン製のスパイクタイヤに交換」「夜間の気温が下がった状態で再挑戦」。
これによってポルシェは2023年2月に中国で王志龍が記録した約14.8kmという「電気自動車によるドリフト記録」を更新していますが、今のところタイカンは「55分で(氷上ではない)210周のドリフトを行う(2020年)」「屋内での最高速度記録(165.1km/h)を達成(2021年)」「最大標高差間での走行記録達成(2023年)」というギネス記録(ギネス以外ではもっと多くの記録を達成)を持っていますが、今回のチャレンジによって「また新しい歴史の1ページ」にその名を記したわけですね。
参考までに、ガソリン車だとBMW M5がこれよりも遥かに長い連続ドリフト記録を持っているものの、こちらはなんと「給油しながら」ドリフトを行うという離れ業を見せており、しかしEVだと(充電に時間がかかるので)充電しながらの長距離走行は難しく、よってM5の記録を破るには「ワイヤレス充電」の実用化を待つ必要がありそうです。
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参照:Porsche