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まったくノーマークだったユリス・ナルダンが突如「世界最軽量ダイバーズウォッチ」を発表、その重量はわずか52g、ケース内の80%が「空気」

まったくノーマークだったユリス・ナルダンが突如「世界最軽量ダイバーズウォッチ」を発表、その重量はわずか52g、ケース内の80%が「空気」

Image:Ulysse Nardin

| このチャレンジ精神、そして軽量化に対するあくなき探求心には恐れ入る |

それでもユリス・ナルダンの腕時計にここまでの価格を支払うのはちょっと怖い

さて、ぼくにとってはまったくのノーマークであった機械式高級腕時計メーカー、ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)が世界最軽量ダイバーズウォッチ、「Diver AIR(ダイバー エアー)」を発表。現時点での価格は6,006,000円

同ブランドは2001年の「アクアパーペチュアル」以降”ダイバーズウォッチの限界”に挑戦しており、その最新作がこのダイバーエアーということになりますが、その重量はわずか(ストラップ込みで)52gにとどまっています。

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Image:Ulysse Nardin

ボクはそのデザイン性に注目したい

ただ、ぼくが今回ユリス・ナルダン「ダイバーエアー」に惹かれたのは「世界最軽量」という謳い文句ではなく、ダイバーズウォッチらしからぬ「オープンワーク」を採用するという型破りさ、そしてそのデザイン。

ぼくは新しいチャレンジ、素材、技術を好む傾向があり、そして逆説的なアプローチ、さらにはオレンジやオープンワークに惹かれるためにこのダーバーエアーはある意味で「ドンピシャ」です。

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Image:Ulysse Nardin

ちなみにユリス・ナルダンは2019年にこのダイバーエアーの「原型」とも言えるモデルを発売していますが、そのときの重量は120g。

さらにダイバーズウォッチにオープンワークを取り入れたのが2021年の「ダイバーXスケルトン(108g)」。

ユリス・ナルダンは「腕時計の常識」を打ち破る軽量化を実現

ここでユリス・ナルダンは「腕時計の内部にはいかに無駄な重量があるか」に気づくことになったといい、そこから4年をかけてダイバーXスケルトンの内部構造を極限まで削り取り、かつ使用する素材もシリコン、チタン、カーボンなど「軽量性を追求した」ものへ。※さらに極限までの肉抜きを見て取れる

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Image:Ulysse Nardin

ちなみに名称に用いられる「エアー」につき、「空気のように軽い」という意味もあるのだと思われますが、このダイバーエアーのケース内の「80%は空気」だと説明されているので、ここから「エアー」と命名したのかも。

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Image:Ulysse Nardin

ちなみにカーボンファイバー素材はフランスのFil & Fabとの共同開発によるNylo-Foilと呼ばれる素材だそうで、ユリス・ナルダンいわく「カーボンファイバーよりもさらに軽量」。

そしてチタンとこの素材とを組み合わせることを前提に設計がなされているため、チタンの使用箇所が「最小限」に収まっており、従来の腕時計の発想を超えた構造を持つこともこの腕時計の大きな特徴です(最近はオーデマピゲ、ベル&ロスなど、3D構造を用いたケースを採用する例が増えてきた)。

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Image:Ulysse Nardin

おそらくは「軽量化のため」文字盤を取り払っており、そのぶんダイバーズウォッチとしての視認性を欠いているかもしれませんが、それを補ってあまりあるだけのインパクトを持つ腕時計でもありますね。

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参照:Ulysse Nardin

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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