
Image:Girard-Perregaux
| 様々な技術革新があった1960年代の人々が夢見た「未来」がここにある |
カラーリングは「レッド」から「オレンジ」へ、レトロフューチャーなイメージに
さて、ジラール・ペルゴが「50年以上前に」誕生したダイバーズウォッチ”ディープダイバー”の復刻版を「レガシー エディション」として発表。
同社は革新的な素材や仕上げにチャレンジする一方、「キャスケット」など過去モデルの復刻に力を入れていますが、その復刻に際しては「中身を最新にアップデートしつつも外観は当時のそのままを維持する」傾向があり、これは「過去の要素を取り入れつつ、そのデザインもアップデート」することが多い他社とは異なる手法です。
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ジラール・ペルゴ「ディープ ダイバー」はこんな腕時計
今回発表されたジラール・ペルゴ「ディープ ダイバー」は、ロレックスなどの高級機械式腕時計のカスタム、そしてタグ・ホイヤーなどとのコラボレーションでも知られるバンフォード ウォッチ デパートメントとの共同プロジェクトによって誕生し、生産本数はわずか350本。
ディープ ダイバーそのものは1966年に発表されていますが、本作の「元ネタ」は1969年に発表されたジャイロマティック採用モデルで、クッション型ケース、14角形ベゼル、ダイヤルデザインなどが「ほぼそのまま」再現されることに。
なお、当時のモデルと異なるのは「ダイヤルカラー」で、当時はレッド、そして最新モデルだとオレンジを採用しています。
Image:Girard-Perregaux
加えてストラップは「ステンレススティール」から「ラバー」へと置き換えられていますが、形状そのものは当時のステンレススティール製ストラップを模したもので、このあたりの手法はなかなかにユニークでもありますね(裏面には排水のためのグルーブがある)。
文字盤には当時の「GIRARD-PERREGAUX」のロゴ、そして6時位置には「BAMFORD」。
インデックスはアプライドではなくペイントで、タイポグラフィーも「ほぼ当時のまま」ですね。
Image:Girard-Perregaux
1970年代は「夢」に溢れた時代であった
なお、1960年代後半から1970年代にかけては様々な業界における素材や加工技術が大きく進化し、かつ航空宇宙産業、自動車産業が飛躍的な発展を遂げたことで「未来」に注目が集まっていたといい(デジタルそしてコンピューターという概念が登場したのもこの時期である)、このディープ ダイバーもまた「当時の人々が夢見た未来」をイメージしたデザインを持っていたのかもしれません。
そして最新ディープ ダイバーのケース素材はチタン、ブラシ仕上げによるフィニッシュを持ち、しかし”面”によって「ヘアラインの方向性」に差がつけられることによって「より立体的に」見えるように思います。※リュウズ天面のグリッドパターンも当時と同じ
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搭載されるムーブメントは自社製のキャリバーGP0300、そしてケースバックはスケルトン(気密性を確保するためか、”窓”は小さい)。
価格は2,134,000円に設定されており、仕様を考慮すると「高額」にも感じるものの、過去そして現在、さらには未来への”橋渡し”的存在としてコレクターの物欲を刺激しそうな一本だと思います。
ジラール・ペルゴ「ディープ ダイバー」公式動画はこちら
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参照:Girard-Perregaux