ポルシェ911に「カーボン製ワイパー」が新登場、その価格なんと約19万円。ポルシェのオプションはどんどん拡大、オーナーにとっては「悩みのタネ」が増えることに

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｜　ポルシェのカーコンフィギュレーターに新オプション登場　｜

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ポルシェは「1台あたりの販売単価と利益」を極限まで押し上げるつもりなのであろう　

ポルシェのオンライン・コンフィギュレーターは、自動車ファンにとって“夜更かしの元凶”といえる存在。

外装色「PTS（ペイント・トゥ・サンプル）」から各種カーボンパーツ、最新テクノロジーまで無限に近いほどのオプションが用意されており、さらにポルシェは常にアップデートを重ねています。

そんなコンフィギュレーターに、2026年モデルの新型911向けとして「軽量カーボン製ワイパーアーム」という新オプションが追加されたことが判明していますが、これはGT3などの軽量化志向モデルだけでなく、ベースグレードの911カレラでも選択可能というのがポイントで、このオプションを選択すると実際に3Dレンダリング上にも反映されることで確認が可能となっています。

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重さは半分、空力も最適化

この「カーボン製ワイパーアーム」の価格は188,000円と非常に高額ですが、見た目の特別感だけでなく、確かな性能的メリットも存在し、ポルシェによれば、標準ワイパーに比べて重量は50％軽量化されており、さらに「空力的に最適化」された形状を持つとのこと（たしかに見た目もカッコいい）。

わずかな軽量化に思えますが、見た目がけっこう変わること、カーボンファイバーむき出しであること、カーボン製パーツにしてはまだ安価であることを考慮するに、細部までこだわりたいオーナーにとっては魅力的なオプションと言えるのかもしれません。

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先駆者はブガッティ・シロン

実は、フォルクスワーゲングループでカーボン製ワイパーを初めて採用したのはポルシェではなくブガッティ。

2018年に発表されたシロン・スポーツにおいて、”世界初の”カーボン製ワイパーが採用されています。

Image：Bugatti

ブガッティによると、このワイパーは従来必要だった関節機構を排除し、カーボン構造そのものに統合。さらに先端部は3Dプリンター製のアルミパーツを採用し、従来比で77％（約1.4kg）軽量化を実現し、これにより空力特性も向上することに。

つまり今回のポルシェ911向けオプションは、ブガッティからポルシェへと波及した“テクノロジーのトリクルダウン（あるいはグループ間のシナジー効果）”とも言えるものです。※その意味では、今後同じグループ内にあるベントレーやランボルギーニにも採用が拡大されるかもしれない

結論：18万8000円の価値はあるか？

カーボン製ワイパーは、見た目・軽量化・空力性能といった要素を兼ね備えた、まさに「こだわり派オーナーのための贅沢オプション」。

一般的な視点では高すぎると感じるかもしれませんが、911を自分だけの特別な1台に仕上げたい人にとっては十分に選択肢となり得る、とも考えています（少なくとも、ぼくが911をオーダーする機会があるのなら、このオプションを選ぶと思う。軽量化を求めるというよりも、標準仕様のワイパーのデザインがあまりに普遍的で特別感がなく、911にふさわしいとは思えないため）。