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【炎上覚悟のパフォーマンス】AI生成を疑うレベル。豊田章男会長が「トランプ支持」ファッションでイベントに登場、自動車業界に衝撃が走る

【炎上覚悟のパフォーマンス】AI生成を疑うレベル。豊田章男会長が「トランプ支持」ファッションでイベントに登場、自動車業界に衝撃が走る

Image:@USAmbJapan(X)

| さすがは豊田章男会長、やることが違う |

米国への「100億ドル投資」発表直後におこなわれた異例の行動の真意とは

メディアやテクノロジー企業が「政治的な波風を立てないよう」静かに政権との関係を維持しようとする中、日本の自動車産業における盟主でありトヨタのトップが異例の行動に出たとして話題に。

その行動とはもちろんトヨタ自動車の豊田章男会長によるもので、日本の自動車ビジネス・文化協会(ABCA)が主催したNASCAR関連のイベントにてトランプ大統領の名セリフ「Make America Great Again(MAGA)」キャップ、そしてトランプ前大統領と(副大統領であり、強烈な国家保守主義者として知られる)ヴァンス氏の顔写真が入ったTシャツを着用して登場するというパフォーマンスを見せています。

この服装の意図は「アメリカ愛のアピール」と見られていますが、その政治的なメッセージの強烈さゆえに、瞬く間にソーシャルメディア上で議論を巻き起こしたというわけですね。

100億ドル投資の直後に放たれた「異例のメッセージ」

この出来事が持つ意味は、単なる服装のチョイスにとどまらず、これは、トヨタが最近発表したばかりの大規模な対米投資計画と密接に結びついています。

1. 巨額の追加投資と関税の脅威

トヨタは先日、今後5年間で最大100億ドル(約1.5兆円)を米国事業に追加投資し、総投資額を約600億ドルに引き上げる計画を発表ずみ。

この投資の主目的は、電動車(EV・HV)とその基幹部品の米国内での現地生産を一層強化することで、これは、トランプ政権が発動、あるいは示唆する「自動車への関税」の脅威を回避し、米国内での雇用と経済貢献を強化するための企業防衛策であることは明白です。

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2. 「皆がウィナーになる方法を模索」

イベントに先立ち、豊田会長は報道陣に対し次のように語ったと報じられています。

「私は関税が良いか悪いかを議論するためにここにいるのではありません。どの国のリーダーも自国の自動車産業を守りたいと考えています。私たちは皆がウィナーになる方法を模索しており、私たちが最もウィナーになってほしいのはお客様です」

この発言は、関税を否定せずに現地投資によってその波を乗りこなすというトヨタの戦略的なスタンスを示していますが、しかし、その直後に過激な政治的シンボルを身に纏ったことは、「露骨な政治的アピールだ」として大きな波紋を呼んでおり、少し前にはテスラCEO、イーロン・マスク氏がトランプ政権と近づきすぎたことでバッシングを浴びて「不買運動」に繋がったことを考慮すると「かなり思い切った行動です。

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さらにはこのニュースが世界的に報じられることで中国首脳部の目に入り、中国におけるトヨタの展開が不利になることも考えられ、よってこの服装は「リスクしかない」と考えていいのかもしれません。

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価格高騰とSNSの厳しい反応

豊田会長の服装は「タフなビジネスマンの決意の表れ」とも解釈できますが、その一方で、一般の消費者からは厳しい意見が寄せられています。

3. 値上げと顧客の矛盾

トヨタとレクサスは、関税によるコスト上昇や現地化への投資を背景に、一部モデルの値上げを発表しています。

例えば、2026年型GXは改善点がないにもかかわらず750ドル、2026年型4ランナーは最大1,000ドルの値上げが行われており、豊田会長が「最もウィナーになってほしいのはお客様」と語る一方で、現実は価格上昇という形で顧客に負担がのしかかっているという「矛盾」を指摘する声も。

3. 分断されるブランドイメージ

ソーシャルメディアでは、豊田会長の服装に対する批判が相次いでおり・・・。

  • 「トヨタは、もう今までとは異なる別の自動車ブランドだ」
  • 「政治的な色合いは望まない。目立たない方法を採用できなかったのか」

など、ブランドの政治的中立性を求めるユーザーからの不満が噴出しているのが現在の状況です。

特に政治的に二分化が進む米国市場において、ブランドトップの行動は、企業のイメージや購買行動に直結するリスクを孕んでおり、もちろん豊田章男会長はそのあたりを十分に理解していると思われる人物であるだけに、その意図については様々な憶測が飛び交っているようですね。

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まとめ:巨大自動車メーカーが抱える「政治」という名のジレンマ

トヨタが巨額の投資を行い、米国で生産した車両を日本に輸出すること、そして日本が米国製車両の安全認証を緩和することなど、日米間の貿易交渉は進展しています。

豊田会長の今回の異例の行動は、こうした二国間の複雑な政治・経済状況を背景として、「関税で自国を守ろうとする米国政権に対し、現地への貢献と忠誠心を示す」という切実なメッセージだったと推測可能。

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しかし、そのメッセージがあまりに直接的であったがゆえに、ブランドイメージの分断という新たなジレンマを生むこととなり、今回の件は”自動車メーカーのトップが、グローバルな競争と政治的な波を乗りこなす上で、「中立性」と「必要性」のバランスをいかに取るか”、その難しさを改めて浮き彫りにした出来事と言えそうです。

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