
| 発表当初こそ「評価を受けるのに苦労した」レクサスLFAではあるが |
今こそ正当な評価を受けていると行っていい
さて、先程はトヨタ2000GTを紹介しましたが、「究極の性能を追求して技術の粋を集めたクルマ、そして規格外のエンジニアリングを持つクルマ」としての共通項を持つのがレクサスLFA。
そして今回、LFA ニュルブルクリンクパッケージを見てきたのでその姿を紹介したいと思います。

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この記事の要約
- レクサスLFA ニュルブルクリンクパッケージは「究極のまた究極」:もともと究極のエンジニアリングを誇るLFAの「ハードコアバージョン」
- レクサスLFA ニュルブルクリンクパッケージは「空力モンスター」:ニュルブルクリンク攻略を目的にダウンフォースを徹底強化
- レクサスLFA ニュルブルクリンクパッケージは「億」をゆうに超える取引価格:現在の相場は1億5000万円〜2億円オーバー
- レクサスLFA ニュルブルクリンクパッケージは「こだわり満載」:どんなに小さな部分からも精度の高さが伝わってくる設計

レクサス LFA 「ニュルブルクリンクパッケージ」はこんなクルマ
レクサス LFA 「ニュルブルクリンクパッケージ(Nürburgring Package)」は、ただでさえ世界限定500台と希少なLFAのなかで、さらにわずか50台(最終的には世界の要望に応え60台程度とも言われてる)のみが生産された、サーキット走行に特化した伝説的な究極のハードコアモデル。
LFAの開発拠点であり、過酷なサーキットとして知られるドイツのニュルブルクリンクに敬意を表して名付けられ、当時の市販車最速タイムを目指して徹底的なチューニングが施され、主には以下のような「標準モデルとの差異」を持っています。

1. 空力性能の徹底強化(エクステリア)
一目で標準車と見分けがつく最大の特徴は、そのスパルタンな空力デバイス。
- CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の固定式大型リヤウイング: 標準車の「時速80kmで自動昇降する可動式ウイング」を廃止し、より強力なダウンフォースを稼ぐ大型の固定式カーボンウイングを装備
- フロントの追加空力パーツ: フロントバンパーの左右に「カナード(小型の翼)」を追加し、さらに大型化したフロントリップスポイラーを装着。超高速域でのフロントの接地性を劇的に高めている

2. さらなるパワーアップとレスポンスの追求
ヤマハと共同開発した名機「1LR-GUE型」4.8L V型10気筒自然吸気エンジンをベースとし、内部のフリクション(摩擦)低減などによりさらに磨きがかけられており・・・。
- 最高出力: 標準車の560psから571psへ11馬力向上※ヤマハと共同開発のエンジンを持つところも2000GTと共通している
- トランスミッションの高速化: 6速セミAT(シングルクラッチ)の変速スピードが標準車の0.2秒から0.15秒へとさらに短縮され、電撃的なシフトチェンジを可能にしている

3. サーキット専用に鍛え上げられた足回り
ニュルブルクリンクを圧倒的な速さで駆け抜けるため、シャシーやタイヤにも特別なメニューが施されています。
- 専用サスペンション: 車高調整機能を備えた、よりサーキット向けの引き締まったハードな足回りを採用(標準車よりさらに車高が下げられている)
- 専用開発タイヤ&ホイール: メッシュデザインの専用軽量アルミホイールに、ハイグリップなブリヂストン「POTENZA RE070」の専用コンパウンド仕様を組み合わせ、路面に吸い付くようなグリップを獲得

4. レーシーを極めたインテリア
室内もアルカンターラ張りをベースに、カーボンドアトリムや、より身体の保持性を高めたフルバケットシート(または軽量バケットシート)が採用され、軽量化とともにコックピットのようなスパルタンな雰囲気に仕立てられることに。

現在の「レクサスLFA ニュルブルクリンク エディション」の市場価値
2011年、レーシングドライバーである飯田章氏のドライブによって、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)にて7分14秒64という当時の市販車最高峰のラップタイムを叩き出しており、この記録によってLFAのポテンシャルの高さが世界に証明されていますが、もともとのレクサスLFA(標準車)の価格が3,750万円とかなり高く(当時、ライバルとされたランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリ458イタリアの価格が2500万円くらいであった)、さらにニュルブルクリンクエディションになると約700万円も高くなって約4,450万円にもなってしまうことからLFA、そしてニュルブルクリンクエディションは当時「販売に苦労した」とも言われます。

しかしながらときが移り変わっていま現在、その希少性と「自動車史に残る最高のV10サウンド」への評価から、海外のオークションなどでは1億数千万円から2億円を超える価格で取引されることも珍しくはなく、つまりLFAニュルブルクリンク・エディションは「時を経て正当な評価を受けるようになった」クルマでもあり、現代のコレクターズアイテムの頂点に君臨する1台となっています。

レクサスLFAはこんなディティールを持っている
そこでこのレクサスLFA ニュルブルクリンクエディションのディティールを見てみたいと思いますが、やはり目を引かれるのはカーボンパーツの美しさ。
リアウイングはもとより・・・。

フロントスプリッターとカナードはもちろん、サイドウイングも織り目が露出したカーボンファイバー製。
参考までに、レクサスLFAの新車販売当時、レクサスは「エクスポーズドカーボンボディ」の提供も検討したとされ、しかし耐久性という関連から「見送った」とも言われていますね(当時は広い面積において耐久性の高いカーボンファイバーを製造することが難しかったのかもしれない)。

そしてちょっとびっくりなのは「キーホールの小ささ」。
実際にはリモコンキーにてロック / アンロックを行うものと思われるのでキーホールを使用することはないものと思われ(フェイルセーフのために設けているのだと思われる)、しかし「もし」空力を考慮して「周囲のベゼルの盛り上がりをなくし」平坦にしたのだとしたら「レクサス恐るべし」。

そしてデザイン上のハイライトはリアフェンダー上部のこのエアインテークで・・・。

これは「新型」レクサスLFAにも受け継がれるなど、一つのアイコンとなっていますね。

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リアウイングは現代の水準からすると「ちょっと小さめ」。

リアグリルは標準モデルのLFAと同じく立体形状の「L」。

こうやってテールパイプを見ると、3本のパイプとその周囲のベゼルとのクリアランスが極めて小さく、すべての部分から「設計」工作精度の高さ」が感じられるのがレクサスLFAというわけですね。

レクサスLFAを見てきた際の動画はこちら
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