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| 今回のフェイスリフトではグラントゥーリズモ同様、「シャープで現代的」なルックスに |
マセラティ史上、もっとも先進的なスタイリングを獲得したと言っていい
群雄割拠のヨーロッパ・プレミアムSUV市場。ポルシェ・マカンやBMW・X3といったドイツ勢が強固な地盤を築くこのセグメントにおいて、他とは一線を画す「官能性」と「知性」で勝負を挑むイタリアンSUVがさらなる進化を遂げることに。
今回マセラティは「中核を担うスタイリッシュSUV」、グレカーレ(Grecale)のフェイスリフトを発表し、この改良における最大のトピックはガソリンモデルの全ラインナップへと、F1の技術をフィードバックした至高のパワーユニット「ネットゥーノ(Nettuno)」V6エンジンを惜しみなく投入した点です。
さらにはデザインの刷新や最新の安全運転支援システム(ADAS)の追加など商品力を大幅に強化しており、近年の世界的な販売低迷を打破すべく「マセラティが持てる武器をすべて注ぎ込んだ」最新プレミアムSUVの詳細を見てみましょう。

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この記事の要点
- 全ガソリンモデルがV6へ: 2027年モデルの新型グレカーレは、ガソリン仕様(ICE)の全3グレードにマセラティ自慢の3.0L V6ツインターボ「ネットゥーノ(Nettuno)」エンジンを贅沢に搭載
- フラッグシップ「トロフェオ」の圧倒的ポテンシャル: 最性能版の「トロフェオ」は最高出力523馬力、最大トルク620Nmを発揮。0-60mph(約96km/h)加速は3.6秒、最高速度は285km/hに達する
- 542馬力のピュアEV「フォルゴーレ」も継続: 105kWhの大容量バッテリーとツインモーターを搭載する電動モデル「フォルゴーレ」もラインナップを維持
- スーパーカー譲りの肉体美へ刷新: 幻のスーパーカー「MC20チェロ」や「MCPURA」のエッセンスを感じさせる新設計のフロントバンパーやグリルを採用し、より精悍な表情へ
- デジタルと職人技が融合した内装: 物理ボタンを削減した先進的なインテリアに、本物の金属とガラスベゼルで仕立て直された新しいデジタルクロックや、レザー&アルカンターラの新形状ステアリングを採用

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「全車V6」という贅沢。マセラティが貫くスポーツカーブランドのプライド
2027年モデルのグレカーレは、全4つの明確なキャラクター(グレード)で構成されますが、そのうち3つのガソリンモデルすべてに3.0リッターV6ツインターボエンジンが採用されることに(これはかなりの驚きであり、今回のフェイスリフトにおける目玉である)。
その結果として、エントリーを担う「グレカーレ V6」であっても最高出力385馬力を発生し、0-60mph加速はわずか5秒、最高速度260km/hという、スポーツカー顔負けのスペックを誇っていて、さらにその上には同様のスペックを持ちながら”よりダイナミックな”走りのセッティングが施された「モデナ(Modena)V6」が位置し、頂点としては523馬力を叩き出すモンスターSUV「トロフェオ(Trofeo)」が君臨します。
なお、すべてのV6モデルには洗練された8速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、”極上の変速フィールを提供する”とのこと。
ちなみにですが、フロントバンパー両サイドのデザインはMC PURAにもよく似た、「ふくらみと直線とエッジ」をうまく組合わせた特徴的なディティールへと変更され、これは今後のマセラティにおける重要な要素になるのかもしれません。

職人技とデジタルが織りなす、よりモダンなコックピット
エクステリアだけでなく、インテリアにもプレミアムブランドにふさわしい細やかなアップデートが施されていて、現在のところオフィシャルフォトは公開されていないものの、プレスリリースによると「レザーとアルカンターラを巧みに組み合わせた、新形状のマルチファンクション・ステアリングホイール」が採用され、さらにダッシュボード中央の象徴的なデジタルクロックは「本物の金属(リアルメタル)とガラス製のベゼルを採用することで、まるで高級機械式腕時計のような質感を獲得している」のだそう。
また、室内からは多くの物理ボタンが取り除かれ(これは現在のトレンドに反する部分でもある)、よりクリーンで直感的な操作が可能なデジタルインターフェースへと移行しており、これと同時にドライバーの疲労や居眠りを検知するシステム(これは規制に対応するためかもしれない)、そして2つの新しい先進運転支援システム(ADAS)が導入されるなど、ラグジュアリーSUVに求められる最高峰の安全性も手に入れているようですね。
新型マセラティ グレカーレ:車種概要、性能・デザイン・スペックなどの特徴、市場でのポジショニングなど
新型グレカーレの全4グレードのスペック、および特徴的なメカニズムの詳細は以下の通り。

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2027年モデル マセラティ・グレカーレ スペック&特徴一覧
| グレード名 | パワートレイン(仕様) | 最高出力 / 最大トルク | パフォーマンス(0-60mph / 最高速度) |
| Grecale V6 | 3.0L V6 ツインターボ「Nettuno」 | 385 hp / 500 Nm | 5.0秒 / 260 km/h |
| Modena V6 | 3.0L V6 ツインターボ(ダイナミック仕様) | 385 hp / 500 Nm | 5.0秒 / 260 km/h |
| Trofeo | 3.0L V6 ツインターボ(ハイパフォーマンス) | 523 hp / 620 Nm | 3.6秒 / 285 km/h |
| Folgore (EV) | ツインモーター(400Vアーキテクチャ) | 542 hp / 819 Nm | 4.0秒 / 220 km/h |
- 足回りの進化: 「Grecale V6」および「Modena V6」には、走行モードに応じて5段階の車高調整が可能な最新のエアサスペンションシステムがオプション(または仕様により標準)で用意され、オンロードの快適性とオフロードの走破性を両立
- EV版「フォルゴーレ」の機能美: 105kWhの大容量バッテリーを積むピュアEV「フォルゴーレ」は、ガソリン車とは異なる専用デザインのフロントノーズを採用。熱負荷(冷却の必要性)に応じて自動で開閉する「アクティブ・フロントグリル」を備え、空力性能を極限まで高めている
なぜマセラティは今、あえて「V6エンジン」へ回帰したのか?
現代のマセラティにおいて課題とされるのが「ダウンサイジング(4気筒化)の流れ」と「ブランド固有のエモーション(官能性)」のバランス。
今回のグレカーレのアップデートにはそのバランスを「書き換え」、マセラティ固有の魅力を強化するという意思が潜んでいるようにも思えます。
1. ドイツ勢の「4気筒化」に対するカウンター戦略
多くの競合ブランド、例えばポルシェ・マカン(新型はEVへ移行、従来型も4気筒が主力)やメルセデス、BMWの同クラスSUVが、環境規制への対応から直列4気筒ターボエンジンを主力に据える中、マセラティはあえてガソリン全モデルを「V6」へと格上げすることに。
これは、「効率性」だけを求めるなら不利に見えますが、「マセラティを選ぶ理由=咆哮するようなエンジンサウンドと特別な乗り味」を求めるニッチな富裕層にとっては、これ以上ない強力な指名買いの理由(差別化要因)になりえます。
つまるところ、新しいマセラティは「市場に日和る」のではなく、自らのルーツに立ち戻り、それを理解してくれるファンに対して最大の見返りを提供するという方向へとシフトしたのかもしれません。
2. EVシフトの踊り場における「二段構え」の正しさ
一方、環境意識の高い層や最先端のガジェット感を求める層に向け、542馬力のモンスターEV「フォルゴーレ」をしっかりとカタログに残している点も見逃せず、EV市場の成長が一時的に緩やかになっている2026年現在の世界情勢において、「最高峰のガソリンV6」と「最先端のEV」を等価で選べるグレカーレの布陣は、ブランドの生き残りをかけた極めて現実的かつ賢明なポートフォリオ戦略と言えそうです。

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結論
マセラティの2027年モデル・新型「グレカーレ」は、単なる見た目のフェイスリフトを超えて、ブランドの魂である「ネットゥーノV6」の魅力をSUVの枠組みの中で最大限に開花させた野心作。
ライバルたちが効率や電動化へ一斉に舵を切る中において、あえてガソリンモデルのすべてに官能的なV6エンジンを搭載するという決断は、かつてのイタリアン・スポーツカーの血統を愛するドライバーにとって狂おしいほどの魅力を放ちます。
また、最新の安全装備(ADAS)や、素材にこだわったデジタル時計など、ラグジュアリーSUVとしての細部(ディテール)の説得力も確実に向上しており、全方位にわたって磨きがかけられたのが今回のフェイスリフト。
「人とは違う、物語のある特別なSUVに乗りたい」。そう願うオーナーの審美眼に、この新しくなったグリーンの三叉銛(トライデント)を掲げるグレカーレは、間違いなく深い共感と歓びで応えてくれることとなりそうですね。
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