
| メルセデス・ベンツはBMWの「急激な変化」に対し「緩やかな変化」を好むようだ |
「変える必要がある部分は変えるが、変える必要がないところは変えない」のがメルセデス・ベンツ
さて、新型メルセデス・ベンツCLAの先行展示を見てきたので、ざっとその様子を紹介したいと思います。
展示されているのは「シューティングブレーク」、グレードは「CLA220」。
これは第3世代CLAシリーズのガソリンハイブリッドモデルで、従来型からプラットフォーム、パワートレイン、インフォテインメントを一新して電気自動車(CLA EV)と共通の新世代アーキテクチャを採用したというメルセデス・ベンツ入魂の一台です。
メルセデス・ベンツは「完全刷新モデル」にもかかわらず大きな変化を与えなかった
印象としては「BMWのノイエクラッセほどは大きく雰囲気を変えてこなかったな」というもので、従来型の印象も色濃く残し、そして既存メルセデス・ベンツとの共通パーツも見られることから「これまでの顧客にとっても親しみやすい」仕上がりを持つもよう。※公式画像を見るとかなりの変化があったように思えたが、実車を見るとそうでもない
ただしこれは意図的なものだと思われ、「常に変わることを怠らない」BMWとは異なる戦略ということになりそうです(顧客が離れるのを恐れているのだと思われる)。
とくにこのサイドウインドウのグラフィックあたりは先代の雰囲気を色濃く残す部分でもありますね。

新型メルセデス・ベンツCLAはこんなクルマ
新型CLA220は新開発の1.5L直列4気筒ターボエンジンに48Vハイブリッドシステムを組み合わせており、発進時や加速時にはエレクトリックモーターが補助を行うことで燃費向上とレスポンス改善を両立させ、さらに低速では短時間ながらモーターのみで走行できる、とも説明されています。
- エンジン:1,499cc 直列4気筒ターボ
- システム:48Vハイブリッド
- エンジン最高出力:190PS(140kW)
- モーター出力:約30PS(22kW)
- 最大トルク:300Nm
- トランスミッション:8速デュアルクラッチ(8G-eDCT)
- 駆動方式:FF(一部市場では4MATICも設定)
- 0-100km/h加速:約7.2秒
- 最高速度:約240km/h

デザイン
エクステリアは以下が特徴となっており、EV版とガソリン版には非常によく似たデザインが与えられています。
- より低くワイドなフロントマスク
- 星形モチーフを採用したLEDライト
- 空力性能を重視したクーペシルエット
- Cd値約0.21という優れた空力性能
細部を見てみると、フロントはおなじみスリーポインテッドスターが用いられた意匠を持ち・・・

やはり「シャークモーズ(フロントが長く見えるので優雅なスタイリングを演出できる)」採用。

フロントのハイライトはやはり「ヘッドライト」で、ハウジング内部にはスリーポインテッドスターモチーフのエレメントが組み込まれることに。

そして左右ヘッドライトは細いストリップにて連結され・・・。

ボディパネルとほぼツライチに。

リアだとやはりテールランプが大きく目を引く部分ですが、フロント同様に「左右連結」スタイルを持ち・・・。

やはりハウジングの中にはスリーポインテッドスター。

ちなみにですが、BMWがモデルバッジや「M」ロゴを変更していっているのに対してメルセデス・ベンツは「バッジの基本デザインはそのまま(AMGの一部では新しいデザインが導入されているが)」。
なお、テールランプユニットはボディとツライチにデザインされ、「ボディスキンの一部」を構成しており、全体的には「ツルっとした」雰囲気を持っています。

ドアハンドルはフラッシュマウント(ほかのモデルと同じパーツ)。

ドアミラーは「かなり」小さく、「これで大丈夫か」と不安になるほどではありますが、そこはメルセデス・ベンツだけあって問題はないものと思われます。

リアアンダーは「ディフューザーっぽい形状」を持ち、しかしテールパイプは見えず(EVとの共通性を持たせるためかもしれない)。

なお、一番下にクロームのモールが装着されており、これはボディサイドにも反復して用いられる意匠です。

フロントバンパー左右にはエアチャンネルが設けられ、ホイールハウスからエアを吸い出す構造に。
なお、ちょっと前のメルセデス・ベンツに見られた「ベンツマークだらけの樹脂パーツ」の採用は見送られているようで、こういったところを見ると「メルセデス・ベンツのデザインは変わらないようでいてけっこう変わっているんだな」と思ったり。
ちなみにテールランプの「スターダスト」もすぐに消え去ったので、メルセデス・ベンツは「消費者の意見をちゃんと聞き、不評であった部分は即座に採用を取りやめている」のかも。

ボディサイズ
CLA220は従来型より一回り大きくなり・・・。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 約4,723mm |
| 全幅 | 約1,855mm |
| 全高 | 約1,450mm |
| ホイールベース | 2,790mm |
| トランク容量 | 405L |
ホイールベースの延長により、後席の居住性も改善されています。

一方、新型CLAのインテリアは「大きく」変わる
エクステリアにおいて(ディティールは変われど)全体的な雰囲気は大きく変わっていないのに対し、新型CLAのインテリアからは大きく変わったという印象を受け、主な特徴は・・・。
- 新世代MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)
- 最新世代MBUX
- AIを活用した音声アシスタント
- Googleマップとの高度な連携
- オプションの「MBUX Superscreen」
- アンビエントライト
- 大型パノラミックルーフ
などで、従来型よりデジタル化が大きく進んでいます。
そしてこの「ダッシュボードの幅いっぱい」に設置されるモニターはまさに圧巻(一枚物のガラスで構成される)。

ステアリングホイールやコラムレバーはほかモデルとの共通パーツのようにも見えますが・・・。

このエアコン吹き出し口はかなりの大きさでインパクトがあり・・・。

センターのエアコンベントや・・・。

センタートンネルあたりは専用にデザインされた構造とパーツを持ち、かなり「未来」な雰囲気ですね。

シート調整スイッチはこんな感じ(側面に滑り止めのギザが切ってるところにメルセデス・ベンツの良心を感じる)で・・・。

ウインドウ開閉スイッチも独特の形状(これらはほかモデルと共通なのかどうかはわからない)。

内装はレザーとダイナミカ(アルカンターラ同様の人工スウェード)とのコンビネーション。

シートは比較的シンプルでコンパクト。

そして目を引かれるのはこのセンタートンネル。

トンネルの下はこう。

そしてルーフには広大な「パノラマガラス」が用いられ、これはおそらく「中国対策」であり、彼の地で好まれる仕様を反映したのだと思われます(ただしヘッドクリアランスも稼げるため、体の大きな欧米人にとってもありがたい装備であるのも間違いない)。

従来型CLA220との主な違い
- 新開発1.5L+48Vハイブリッド
- 新世代MB.OS採用
- AI対応MBUX
- ボディサイズ拡大
- 後席・室内空間の改善
- EV版と共通の新世代プラットフォーム
- 空力性能の向上
2026年型CLA220は、従来の「エントリーメルセデス」という位置付けから一歩進んで上級モデルに迫るデジタル技術や快適性を備えたプレミアムコンパクトカーへと進化しており、実際に与えられた装備を見ても「最新・最高」。
特に新しいハイブリッドシステムとMB.OSはこのモデル最大の見どころといえ、「想定を大きく超える受注を集めている」というのも納得です。
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