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まさかの「非限定」?フェラーリ「296 チャレンジストラダーレ」は台数を制限せず販売、ハイブリッド除去で170kg軽量化とのウワサ。フェラーリの真意を考える

フェラーリ296チャレンジ(レッド)のフロント(予想)
Ferrari / Image modified by Life in the FAST LANE.

| 軽量V6でサーキットを制するモンスターの正体 |

フェラーリはこの296チャレンジにて何を狙うのか

フェラーリが296シリーズのサーキット特化型モデル「296 スペチアーレ / 296 スペチアーレA」を発表してからまだ1年も経っていないという状況ではありますが、しかしマラネッロの本拠地周辺ではさらにアグレッシブな巨大リアウイングを備えたプロトタイプが度々目撃されているというのがいま現在。

複数の海外自動車メディアの報道によると、フェラーリはさらなる極限を追求した「296 Challenge Stradale(チャレンジ・ストラダーレ)」を開発中だとされ、しかも驚くべきことに「重いハイブリッドシステムを丸ごと撤去する」というウワサが主流となっています(ハイブリッドを残すという話もあった)。

もともとハイブリッドを最大の売り物として登場した296シリーズではありますが、あえてハイブリッドを捨て去り純内燃機関(純ICE)へと回帰する狙いはどこにあるのか、フェラーリはいったい何を狙っているのかを考えてみたいと思います。

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Life in the FAST LANE.

この記事の要約

  • ハイブリッド(PHEV)システムを全廃:モーターとバッテリーを撤去し、乾燥重量で約170kgもの軽量化を実現(もちろん他の部分も軽量化)
  • 純V6ツインターボで720馬力へ:3.0L V6ツインターボエンジン単体でチューニングを施し、最高出力を約720馬力までパワーアップ
  • 2026年11月に初公開の噂:ワンメイクレース車両「296 Challenge」譲りの大型リアウイングと強烈なエアロパーツを纏い、公道走行可能なサーキットウエポンとして登場予定
  • 台数を絞らない:「限定モデルではなく」通常モデルとして販売

Hあえて電動化を捨てる「純内燃機関」回帰の真相

ベースとなる「296 GTB」や「296 スペチアーレ」は、3.0L V6ツインターボエンジンに電動モーターと7.45kWhのバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)。

システム総合出力は800馬力オーバー(スペチアーレでは880馬力)という圧倒的なパワーを誇りますが、もちろんこのハイブリッド機構はバッテリーやエレクトリックモーターの分だけ「車重が増加する」という非常に大きなデメリットを抱えています。

フェラーリ296GTBのエンジンルーム
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走りの歓び(Driving Thrills)を最優先した英断

ワンメイクレース専用車両である「296 Challenge」やGT3マシン「296 GT3」では、すでにハイブリッドを取り払った純V6仕様が採用され、今回噂されている「296 Challenge Stradale」も、このレースカーの手法をそのままロードカー(公道仕様)にフィードバックするアプローチをとっていますが、もともとフェラーリはこれらについて「ハイブリッドを取り外す(GT3ではレギュレーション上、ハイブリッドの仕様が認められていない)」ことを前提に設計を行っており、よって技術的には「296GTBからハイブリッドを取り外す」ことは難しくはなく、そして実際に「296 Challenge」や「296 GT3」という前例も。

  • ハイブリッド撤去による軽量化:乾燥重量は約1,300kgまで軽量化され、ノーマルの296 GTBから約170kgもの削ぎ落としに成功。
  • V6単体で720馬力に強化:モーターのパワーアシストが失われる分、V6エンジンのブースト圧や制御を見直し、エンジン単体で720馬力まで出力向上。

モーターの強烈なトルクアシストを失っても、170kg以上軽い車体と過激な空力性能を手に入れることで、パワーウェイトレシオはノーマル車と同等を維持するといい、サーキットのコーナーリングスピードやブレーキング性能においては、段違いのタイムを叩き出すことが予想されています。

そして何より、現代において「1,300kg」というのは異例の軽さであって(ポルシェ911 GT3のPDK仕様で1,420kg)、文字通り「トンデモナイ」クルマとなるわけですね。

フェラーリ296GTBに採用されるV6ツインターボ+ハイブリッドシステム
Life in tne FAST LANE.

フェラーリ 296 チャレンジストラダーレ:車種概要

そして何より信じがたいのが、296 Challenge Stradaleは限定生産台数を決めない通常(受注)生産モデルとしてラインナップされる可能性が高いと報じられていることで・・・。

エクステリア:レースカー直系の過激なエアロダイナミクス

フロントには新設計の過激なエアロフェイシア(フロントバンパー周り)が与えられ、リアには「296 Challenge」を彷彿とさせるスワンネック型の大型リアウイングを装着。強烈なダウンフォースを発生させ、ハイスピードコーナーでの安定性を次元違いのレベルへと引き上げることが予想されます。

「296 Challenge Stradale(予想)」スペック比較表

項目296 GTB(標準仕様)296 Speciale296 Challenge Stradale(噂)
パワートレイン3.0L V6 ターボ + モーター (PHEV)3.0L V6 ターボ + モーター (PHEV)3.0L V6 ツインターボ(純ICE)
システム最高出力830 PS880 PS約 720 hp(V6単体)
乾燥重量約 1,470 kg約 1,410 kg約 1,300 kg (-170kg)
パワーウェイトレシオ約 0.56 PS/kg約 0.62 PS/kg約 0.55 PS/kg(軽量化でレスポンス特化)
駆動方式MR(ミッドシップ・リア駆動)MR(ミッドシップ・リア駆動)MR(ミッドシップ・リア駆動)
主な特徴扱いやすい万能ハイパーF1技術空力とパワーを極めたスペックモーター全廃・サーキット特化エアロ

フェラーリは何を狙っているのか

フェラーリにおける「Stradale(ストラダーレ=公道仕様)」の血統は、かつての360 Challenge Stradaleから始まり、430 Scuderia、450 Speciale、488 Pistaへと受け継がれていて・・・。

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本来であれば296シリーズにおける「この血統」は296スペチアーレが担うことになっていたのだと考えられますが、296チャレンジストラダーレが登場するのであれば話がちょっと変わってきて、「じゃあ296スペチアーレはなんなの」ということに。

加えて、あれだけ押し出していた「ハイブリッド」をアッサリ捨てるとなれば「296シリーズはなんだったの」ということにもなりそうですが、ここで着目すべきは「非限定」。※もちろん、これまでのスペシャルモデルは生産台数が極度に絞られた限定モデルである

実際のところ本当に非限定なのかどうかはわからないものの、これが意味するところは非常に重要だと考えていて、というものその理由は以下の通り。

  • 「非限定」とすることで296スペチアーレの価値を守る。
  • 実際に非限定であっても、生産能力の関係で事実上の限定モデルと同じような状況となり、納期が長期化することで296シリーズ全体への注目度が高くなる。

あるいは「非常に高い価格に設定することで」事実上「購入できる人を絞る」可能性も考えられ、そしてこの手法もまた296シリーズの価値を高めることにもなりそうで、とにかくこの296チャレンジストラダーレが様々な方向からの注目を集めることは間違いなく(非限定であったとしても、将来的に価値を維持するモデルであることは間違いなく、多くのコレクターからのオーダーを獲得することが予想される)「296シリーズへの再注目」がフェラーリの狙いなのではないか、とぼくは考えているわけですね。

結論

「電動化による加速」から「軽量化によるピュアな走りの歓び」へ。

もし296 Challenge Stradaleが噂通りハイブリッドを捨てて登場するならば、それはフェラーリが内燃機関とレースのDNAを何よりも大切にしている証であり、そしてそれを世の中に再認識させる存在となるのかも(その意味においてもこのクルマの意義は小さくない)。

最高のアナログフィールと最先端の空力技術が融合したこのマシンは2026年11月にも世界初公開されるという話が囁かれており、「これこそが本当のフェラーリだ」と全世界のファンが歓喜する瞬間は、もうすぐそこまで来ているのだ、ということになりそうです。

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参照:Carscoops, derek.photography

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