
| マクラーレンはそのラインアップを「拡大」かつ「日常化」 |
この計画の推進によって財務体質の安定化を図ってほしいものである
イギリスのハイパフォーマンス・スーパーカーブランドであるマクラーレンが、大きな転換期を迎えようとしており、これまで技術重視・サーキット志向の熱狂的なファンを中心に支持を集めてきた同社ではありますが、今後はアストンマーティンのようにライフスタイルやラグジュアリーを重視する顧客層の獲得にも本格的に乗り出すこととなるもよう。
先日はディーラー向け説明会にて「新型SUVのクレイモデルがお披露目された」と報じられてますが、その場では「マクラーレンの次世代プロダクト戦略」も公開されたといい、注目の新型ハイブリッドモデル「P34」、そしてさらなる新型車計画について見てみましょう。
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Life in the FAST LANE. | マクラーレンは今後「ラインアップの拡充」を目指すことに | 新しい経営陣のもとでマクラーレンは新しい方向へ これまで「純粋なスポーツカーメーカー」とし ...
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この記事の要約
- マクラーレンが経営改善と顧客層拡大に向け、フロントエンジン(FR)モデルやSUVを含む製品ラインナップの大幅拡充を計画。
- アルトゥーラの上位に位置する新型ミッドシップV6マイルドハイブリッド車(開発コード:P34)を準備中。
- 店舗デザインも高級ファッションブランド風へと刷新し、アフターサービスの受け入れ態勢を25%拡充予定。

マクラーレンが推進する新たなブランド・ラインナップ戦略
親会社が変わって財務基盤の安定化を目指すという段階にあるマクラーレンではありますが、従来のミッドシップスーパーカーに限定されていたプロダクトポートフォリオを大きく広げる方針を示しており、上述のSUVモデルに加え、フロントエンジン(FR)レイアウトを採用したグランドツアラー(GT)モデルの開発を進めていると報じられています。
さらには高級ファッションブランド(バーバリーやルイ・ヴィトンなど)を意識したショールームデザインへの刷新や、サービスピットの容量を25%以上増強するなど、販売・アフター体制も大幅に強化される見込みだといい、そしてこれは各ディーラーにとっては「出費を強いられる」ということを意味していて、この数年のうちには「目に見えて」店舗そしてラインアップの変化が出てくるのかもしれません。
新型ハイブリッドスーパーカー「P34」の特徴・スペック
ライフスタイル志向を強める一方、マクラーレンは伝統のハイパフォーマンスモデル開発の手を緩めておらず、フラッグシップハイパーカー「W1」に続いてアルトゥーラの上位モデルとなる新型V6マイルドハイブリッドモデル「P34(開発コード)」の投入が予定されています。
F1マシンを思わせる楔形(ウェッジシェイプ)のフロントデザインと強化ガラス製エンジンカバーを備え、さらなるパフォーマンスを提供することが(ディーラー向けの説明会にて)明かされているようですね。
| 項目 | 詳細スペック・特徴 |
| 開発コード | P34 |
| パワートレイン | 自社開発 3.0L V6 ツインターボ + マイルドハイブリッド |
| 最高出力 | 810 hp |
| 最大トルク | 約1,084 Nm |
| 駆動方式 / レイアウト | ミッドシップ(MR) |
| 予定価格 | 約310,000ドル(約4,500万〜4,600万円規模) |
| 目標年間販売台数 | 1,000台 |

この「P34」は新設計プラットフォームの採用が予想されており、750Sよりも手頃な価格設定でありながらも”出力で上回る”魅力的なパッケージングとなることが想定され、年間1,000台の販売目標が達成されれば、マクラーレン全体の年間世界販売台数(2025年は約2,200台)を5割近く押し上げる計算となるため、「新たな柱」としても期待される「肝煎り」モデルということに。
競合比較・市場での位置付け
ラグジュアリー&スーパーカー市場では、日常使いができる実用的なモデルの需要が急速に高まっていて・・・。
- アストンマーティン(DBX707 / DB12など): フロントエンジンGTや高性能SUVで先行し、ラグジュアリーGT市場を牽引。
- フェラーリ(プロサングエ): V12エンジンを積んだ4ドアモデルで新しい顧客層を開拓。
- ランボルギーニ(ウルス / ランザドール): ウルスによる爆発的なヒットを記録し、EVクロスオーバーのランザドールも控える。
これまでミッドシップピュアスポーツにこだわり続けてきたマクラーレンではありますが、FRモデルやSUV、セダンライクなGTを投入することで、これらライバル陣営のシェアを直接奪いに行く構図が完成することになり、全体での生産ボリュームが拡大することで「より安定した」基盤を有することが可能となるのかもしれません(ディーラーの運営も楽になる)。

補足情報・新しい気気付き
スーパーカーブランドがSUVやGTモデルを手掛けることに対しては一部のファンから疑問の声が上がることがあり、しかし、マクラーレンはかつてメルセデス・ベンツと共同でフロントエンジンの「SLRマクラーレン」を開発・生産したという実績も。
また、同社が誇る最先端のカーボンファイバー軽量化技術とシャシーチューニング技術を注入すれば、SUVやFR車であってもマクラーレンらしい鋭い走りのフィーリングが維持される可能性は極めて高く、それはある意味での「革命」とも言えるもの(アストンマーティンはもちろん、フェラーリやランボルギーニをも脅かす可能性が出てくる)。
収益性の高いファミリーカーや日常使いモデルで強固な経営基盤を築くことは、結果的に「W1」や「788HS」のような極限のスーパーカーを作り続けるための原動力となり、そしてスーパーカーを所有する顧客のガレージには「ほぼ必ず」GTやSUVが収まっているものと思われ、ここへマクラーレンが進出するのは自然な流れだと考えていいのかも(参考までに、マクラーレンが現在の市販車ビジネスをスタートさせたとき、4ドアセダンまでを含んだフルラインアップメーカーになる計画が公表されていたので、いま原点に立ち返ったのだとも考えられる)。

結論
マクラーレンの今回の変革は、単なる路線の変更ではなく、過酷なラグジュアリー市場を生き抜くための必然的な進化とも言えるもの。
新世代V6ハイブリッド「P34」でコアな走りのファンを魅了しつつ、FRレイアウトを採用するGTやSUVといった新カテゴリで新しい顧客層を取り込むことにより、アストンマーティンやフェラーリと肩を並べる総合ラグジュアリー・ハイパフォーマンスブランドとしての地位を固めていくことが期待されます。
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参照:Automoive News











