トランスミッションの多段化が止まらない模様。
つい最近まで6速が標準だったものが7段になり8段になり9段になり10段になってきて、「さすがにもう打ち止めだろう」と思っていたところ、ホンダがなんと「11速」トランスミッションを開発)画像は10速)。
これは特許申請書類から明らかになったもので、デュアルクラッチどころか「トリプルクラッチ(ということは出力軸が3本?)」装備。
なお新型NSXはデュアルクラッチで9速ですが、フェイスリフトなどで11速が搭載されるのかもしれませんね。
10速ATはフォード、レクサスが開発済みで、ホンダも今年3月に開発を発表。燃費は6%向上する上、従来の6ATと同じサイズで10速を実現したとのことでしたが、さらに11速を開発するとは驚きです。
9速はメルセデス・ベンツ、ジャガー・ランドローバーが採用していますが、これらがもう「過去のもの」になってしまったのにもびっくりですね。
なお多段ATが登場すると必ず「9速は必要ですか?」「10速は必要ですか?」という質問があちこちに登場するので、今回も「11速は必要ですか?」という質問が間違いなく知恵袋に出てきそうですね。
トヨタが2017年から実際に市販車へと投入する新しいドライブトレーン関連技術を公開。
これらは2.5リッター4気筒エンジン、二つのトランスミッション、新世代ハイブリッドシステムで、加速が10%向上し燃費は20%向上する、とのこと。
加えて2020年までには日本、中国、北米、欧州で販売する車の60%にこれら新技術を採用する、としています。
2.5リッターエンジンについてはフリクションロスが少なく熱の発生を抑えることができ、発生した馬力をより少ないロスで駆動輪に伝えることができる模様(いかに大きな馬力を発生しても、ロスが大きければ十分な駆動力を得られない)。
ハイブリッドシステムは「マルチステージ・トヨタ・ハイブリッドシステムⅡ」となり、より小さく、より軽く、より効率が向上。
搭載されるオンボードジェネレーターは駆動力の提供や、それによる加速の向上をもたらすようですね。
トランスミッションに関しては8速と10速ATで、「ダイレクトシフト8AT/10AT」と呼ばれ、こちらも摩擦の低減によって効率性を追求したもの。
これによって加速性能とスムーズさが増しており、トヨタによると後輪駆動でパワーの大きな車(レクサスLSのような)に向いているとしています。
これに加えてトヨタは2021年までに9つのエンジンとその17のバリエーション、4つのギアボックス、6つのハイブリッドシステムを登場させると発表。
これらによって2050年までにはCO2排出を現在の90%までに抑える意向のようですね。
トランスミッションに関してはGMやジャガーが9速、ホンダが11速を開発しており、今後も多段化の流れは加速するのかもしれません。