フォルクスワーゲンは過去にオープン(コンバーチブル)SUV、「T-Cross Breeze コンセプト」を発表していますが、今回新たに市販モデルと見られる特許図面を申請したことが明らかに。
イヴォーク・コンバーチブルは予想以上のヒットとなっていますが、早速このカテゴリに参入ということになりますね。
なおイヴォーク・コンバーチブルは「リッチな女性が主な購買者」とのことですが、それを考えるとVWよりもアウディのほうで「オープンSUV」を展開したほうが良いかもしれないと思うものの、もちろんVWアウディグループにはそれなりの戦略があるのだと思います。
今回のTクロス・ブリーズについてはポロをベースとする小型SUVと見られ、価格についてもイヴォーク・コンバーチブルよりもぐっと安くなり、イヴォーク・コンバーチブルと同じ土俵で勝負するのではなく、イヴォークがが獲得できなかった層を狙うのかもしれません。
このデザインを見ると従来のVWと比較してずいぶんイメージが異なるように思いますが、このモデルだけが「突然変異」なのか、もしくは今後すべてのVWモデルがこういった顔つき(デザイン)になってゆくのかは不明。
関連投稿:イヴォーク・カブリオレの独走許すまじ。VWがオープンSUV「T-Cross Breeze」公開
レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルは非常に高額なプライスタグにもかかわらず販売好調だそうですが、VWもこれに続けとT-Crossブリーズ・コンセプトを公開。
ただしサイズはイヴォークよりも小さくポロと同等とのことで、そのぶん価格も抑えることができそうです。
なおイヴォーク・カブリオレのオーダーの多くは女性からの喪だそうですが、これはおそらくセレブ層に属する人々と考えられ、この層には「レンジローバー」というブランドが響くのだと思います。
よって、同じ価格帯でVWが競争しようとするとブランド力の相違によって(フェートンのように)競争にならない可能性があり、それを考えると「より安価なクラス」として投入するのは順当な戦略なのかもしれません。
なおTクロス・ブリーズ・コンセプトの車体寸法は長さ4133ミリ、幅1798ミリ、高さ1563ミリ。
車重は1250キロに抑えられ、1リッターターボエンジンと7速DSGとのコンビネーションで高い経済性を発揮するとしています。
関連投稿:VWがスモールSUVの画像をイキナリ公開。"T-Cross"か
Autodesk VRED Professional 2014 SR1-SP7フォルクスワーゲンが突如小型SUVのティーザー画像を公開。
画像のみの公開で名称のアナウンスもありませんが、おそらく「Tクロス」ではないかと言われています。
ポロのプラットフォームを流用した小型SUVと言われますが、実際に登場すればけっこう売れそうな車ですね。
VWはディーゼル不正事件に絡んで新型車の計画を大きく変更する必要が出てきていると思われますが、その中でも開発費を抑えることができ「すぐに売れる=現金を稼げそうな」車から登場しそうです。
VWがゴルフベースのSUV(クロスオーバー)を来年のジュネーブ・モーターショーで公開する模様。
「SUVはもう古い」と発言していた割にはどんどん投入してくるなと思うのですが、ディーゼルゲートで揺れる同社だけに、とりあえず「手っ取り早く」稼げる方法を模索していると考えられます。
ただし「ゴルフ」の名称は使用せず、すでに発表された「T-ROCコンセプト」から”コンセプト”の取れたT-ROCとして2017年後半より発売される、とのこと。
加えて、ティグアンの下に位置することになりMQBプラットフォームを使用してホイールベースはゴルフと同じ2640ミリで、サイズはT-ROCコンセプトの全長4178/全幅1831/全高1501ミリに近くなるだろう、とメディアが報じていますね。
エントリーモデルは1リッター3気筒になるとされ、1.5リッター、2リッターと幅広いエンジンラインアップを持つ模様。
トランスミッションはDSG、FFに加えて4WDも用意されると見られ、なかなかに魅力的な選択肢になりそうです。
VWはゴルフはじめ魅力的な車を作っていますが、やはり最大のネックは「VW」というブランドバリューで、シロッコに乗っている時も、そのメーカー名を言うのは正直言うとちょっと嫌でした。
関連投稿:VWはSUVを拡充。ティグアン拡大の穴を埋めるゴルフベースSUVなど
フォルスクワーゲン・ティグアンは2017年には新型へと切り替わる予定ですが、さらに大きくなり3列シートを備えるようです。
北米で需要が高いのか、現在SUVにおいても3列目シート採用モデルが増加しつつありますが、原油価格下落とともにガソリン価格が北米では下がっており、再び大きな車の需要が高くなるかもですね。
それに伴いVWは現行ティグアンのような、小型SUVが必要と感じているようですが、たとえば先のジュネーブモーターショーで提示されたようなゴルフベースの「T-ROC」コンセプトのようなモデルを考えているようです。
VWは以前に「ゴルフ・カントリー」を発売したことがありますが、これは最近発売の「クロスゴルフ」に比べ、単にリフトアップしただけではなくアクスル全体を変更してグラウンドクリアランス(最低地上高)を稼いだ割と本格的なモデルでした。
できればこういったワイルドな感じだといいなあ、と考えています(その意味では911サファリにも非常に期待しているのですが)
トゥアレグ、発売予定のクロスブルー、ティグアンに次ぐ「第四のSUV」として考えている段階とのことですが、3ドアで小型のSUVは非常に魅力的です。
SUVは世界中で需要が伸びており、とくにVWアウディグループはSUVに熱心ですね。
関連投稿:VWが「T-ROC」コンセプトを市販。どこまでコンセプトに近づけるかには期待
フォルクスワーゲンがさらにSUVを拡充。
新型ティグアンに加えて7人乗りの「アトラス」を登場させたばかりのVWですが、今回はコンパクトSUV「T-Roc」の市販モデルを秋のフランクフルトモーターショーにて発表、と言われます。
現在のところ欧州と北米マーケットにて導入予定とされ、ポジションとしてはティグアンの「下」。
市販時の名称はおそらく別のものに置き換えられると思われ(シロッコもコンセプト時には”I-ROC”だった)、スタイリングも修正が入るものと思われます。
ただしコンセプトモデルにおいてはトップがデタッチャブル式のスポーティーなイメージを持つものとなっており、できればこのデザイン(3ドア構造も)を維持して発売してくれるといいなあ、とは思います。
VWアウディグループは「元祖」SUVハッピーな会社ですが、それだけに現在ではラインアップが飽和状態になりつつあり、それを考えても「単純な箱型」「モノや人がたくさん載る」だけの平凡なSUVでは訴求できず、なんらかのデザイン的、構造的差別化がほしいところではありますね。
関連投稿:VWが次期ゴルフにおいてはタルガを設定する可能性を示唆
VWが次期ゴルフにおいてはタルガを設定するかも、という噂(画像はT-ROCコンセプト)。
VWアウディは比較的「新しいカテゴリの車」に対して意欲的で、クロスオーバーのオープンやタルガ、という車にも非常に興味を示しているようです。
3ドアハッチにおいても同様かもしれず、それが今回の話につながっているのかもしれませんが、自動車においては現在「飽和」状態でもあり、中国勢や韓国勢が北米においては存在感を増しつつあって、主な市場の中国においてもそれは同じなので、今後はVWにとって今までのように市場を拡大するというわけにはゆかず、そのために他メーカーとの差別化や、自社しか持たないようなカテゴリの開拓を行いたいのでしょうね。
VWは北米での存在感が弱い、としてお家騒動がありましたが(結果として創業家一族のピエヒ氏が退任)、北米はオープンやカブリオレ、タルガを好む市場でもあり、量販車種のゴルフにタルガを投入することで(カブリオレよりも価格を抑えれば普及させることができる)北米でのシェアを拡大したいのかもしれません。