VWにてインターンを務めるフランス人の学生が「VAROK」コンセプトを公開。
これは車体後部(の上部)を入れ替えることでピックアップトラックとステーションワゴンとに「変形」できるものとなっています。
ワゴン形状では5名が乗車でき、後部を荷室として使用可能。
ピックアップトラック時には3名乗車+後部荷室にはサーフボードやダート用バイクなどを積める、としています。
非常に魅力的な車ではありますが、現段階では「インターンの考えたコンセプト」でしかなく、これが実現されるかどうかは不明。
ただし担当以外の人が考えたデザインであっても実際に市販化に結びついたものではブガッティ・シロン、アウディTTなどがあり、これも「単なるコンセプト」で終わらずに製品化されると一部で人気を博しそうですね。
なお、こういった「車体後部取替式」の車だと1986年に登場した「日産EXA」があり、これは車体後部を入れ替えることでクーペとワゴンに変形できるもの。
↓こちらがクーペボディですが、
Bピラー以降を入れ替えることでワゴンに変身。
デザイナー、Adrien Séné氏の考えたフォルクスワーゲンのコンセプトカー、XLAero。
EVという設定ですが、EVらしく車体の下半分と上半分を分離でき、それらを自由に組み合わせることで異なる用途に対応する、というもの。
EVは出力や駆動力の設定変更が容易で、仮に「シャシー部分」にバッテリーと前後アクスルにモーターを備える場合、リマック・コンセプト1のように「無段階に」前後アクスルへのトルク配分設定変更ができたり、テスラのようにモード変更によって出力の制御が簡単にできる、ということが特徴。
よって、一つのシャシーで「スポーツカー」から「タウンカー」まで対応できる可能性があり、EVはフレキシビリティが非常に高い、とも考えられます。
もちろん走行させる環境や用途によってはサスペンションの設定変更が必要とは思いますが、それも現代の技術では電子的に調整できると思われ、将来的にはこのXLAeroのように、実際に「ボディ上半分を着せ替え可能な」ものも出てきそうですね。
そのほうが自動車メーカーにとってもコストを下げることができそうですし、消費者にとっても様々な楽しみ方ができるということになり、「エレクトリック化」によってこれまで以上に自動車の可能性が広がるのかもしれません。