| このルックスは一度見たら忘れられない |
映画「カーズ」にも登場したプリマスHEMIスーパーバードがオークションに登場。
「ワイルド・スピード」に登場したダッジ・チャージャー・デイトナにも似たルックスですが、当時はこれが流行りだったのかもしれません。
なお製造から46年を経過しているとのことですが、フロントバンパーを除くとなんと塗装はオリジナル。
欧州車はこれだけの時間を経過するとレストアを経ている場合が多いのですが、意外とアメ車は50年位だと塗装がそのまま残っていることがあり、アメ車の製造技術や品質は意外と高かったようですね。
なお、この「スーパーバード」はプリマス・ロードランナーをベースにNASCAR参戦のためのホモロゲーションを獲得するために作られたとされており、空力改善のためにフロントを延長し、リアには大きなウイングをぶっ建てた車。
2000台弱製造されたと言われますが、当時は価格が高かったのかルックスが「行き過ぎて」いたのかあまり売れず、もとのロードランナーに戻して販売したケースもある模様。
ただし珍車あるあるというか、ようやく売り切った後に人気が出てきて今度は逆に「ロードランナーをスーパーバードに」変更するキットも登場するという皮肉な状態も発生したようですね。
この車両はA13スーパーバードパッケージ、グラデーション入りガラス、15インチ・ラリーホイール、クロームテールパイプ、パワステ、パワーウインドウ、スポーツステアリングなどを装備。
オークションではおそらく5000万円を超える値がつくだろう、と言われています。
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「カーズ」でもおなじみのプリマス・スーパーバードがオークションに登場。
この個体はちょっと面白い経歴を持っており、まずは1972年に航空機の排ガスを測定するために環境団体によって購入されたというもので、その後にレストアされて今回オークションへと出品されることに。
なお環境団体が購入した際に政府との契約によって測定器が取り付けられており、航空機の離陸時の排ガスを測定していた、とのこと。
エンジンはV8で375馬力を発生しクライスラーの4速MTへと換装されており、航空機が離陸する時に航空機と並走するほどの性能を持っている、ということになります。
なお測定器は室内後部に取り付けられますが、まるでNOSのように見えますね。
その後数年間テストに使用されたのちに競売にかけられ、高校の先生に対しわずか500ドルで売却されており、その後彼は24年間これを所有。
2005年にレストアを受け、高校教師がいったん取り外した測定装置を再び装着して現在に至るそうです。