フェラーリは日本市場向けに10台限定のフェラーリ「J50」を投入することを発表しましたが、メディアによると、このJ50のデザインは将来におけるフェラーリの新型車デザインに影響を与えるだろう、とのこと。
これはJ50発表時のプレスリリースに「未来的なデザイン」という言葉がフェラーリによって用いられているため、「未来のフェラーリ」にもこのデザインが採用されるのでは、という予測です。
ただしこの「未来」が一般的な未来を指すのかフェラーリにとっての未来を指すのかは不明で(おそらくは前者だと思うのですが)、しかし今までにも限定車のデザインが市販車のデザインに影響を与えた例もあり、たとえば2002年発表のエンツォフェラーリのテールランプ(丸4灯)上半分が露出しているデザインは2004年発表のフェラーリF430にも(今回のJ50にも)踏襲されていますね。
フェラーリは最新モデルごとに大きくデザインを変えてくるのが特徴ですが、それでも新モデルについて「フェラーリ」とすぐに認識できるのは面白いところ。
それはディティールこそ異なっても「シルエット」がほぼ同じだからではないかと考えていますが、フェラーリは過去の伝統を大切にしながらも「新しい伝説」を常に作り続ける企業であり、自ら設けたスタンダードを超えることで成長している企業のようにも思えます(よく言われる”ライバル、もしくは打ち負かす敵は自分自身”なのかもしれない)。
よってフェラーリは次期V12モデル、次期V8モデルでも当然のように新しいデザインに挑戦してくるのではないかと考えていますが、今回発表されたフェラーリJ50、その前に公開されたワンオフモデルであるフェラーリ458スペチアーレMMに共通するのは「ラップアラウンド・ウインドスクリーン」と「Jカーブを描く下部を持つリアクォーターウインドウ」で、この両方は次期V8モデルでも採用されるのでは?と考えています。
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