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「ワイらどうなるんや・・・」。中国にて使用が禁止され、処分のため集まった電動車が悲哀を感じさせる件

2017/01/19

中国のJiangxi地方にて電動三輪タクシーが禁止され、その地方を走る934台がスタジアムに集められて「処分」を待つことに。
その理由としては「安全」と「仕様の統一」とのことですが、三輪タクシーは危険で安全基準ほか法規を満たしていない、という判断だそうです。

ただしこれは一種の「口実」とも言われ、実際はこれから迎える中国の「旧正月」においてこれの使用を行わせないことで安全性や秩序を「一時的に」守る意向のようで、これら三輪タクシーのオーナーは「許可証」を発行さえしてもらえれば一時的に押収された自分のタクシーを持ち帰ることができる、とのこと。

これらタクシーは中国では「ロースピード・エレクトリックビークル(5馬力くらい)」に分類され、郊外では非常に重宝されています。
ぼくも実際に何度か乗ったことがありますが安価で近距離でも使いやすく(メーターがないので価格は交渉の必要がある)、これらがなくなると(ドライバーはもちろん)困る人もたくさん出るのでは、という感じ。

今回これらの三輪タクシーは旧正月が開ければ「無罪放免」になる可能性が高いと見られますが、2008年には中国・広州にて「エンジン付きバイク」が一斉に禁止され、廃棄のために集められた様子も話題に(下はその時の画像)。

中国は「一党独裁」なので「やる」と決めたら即日実行できるようで、その絶対性は地方政権でも変わらないようです。
その判断が「優れたもの」であれば良いですが、そうでない場合は非常に困ったことになる、ということに(優れたものであればオリンピックや万博のように統率力を発揮でき、日本のように右往左往することはない)。
中国政府は「多数(国)のために少数を切り捨てる」ことができる国であり、かつて新幹線が脱線したときにもそれを埋めて「無かったことに」しようとしたことも有名。
多分人も残っていたとは思いますが、それでも埋めてしまうというのは非常に恐ろしいことですね。

一方で日本は「多数のために少数を切り捨てることができない」とされ、たとえば日本を攻略するには東京を攻める必要はなく、小さな離島を選挙して住人を人質に取れば日本政府は言うことを聞くだろう、という話もあるようです(逆に考えると国民を見捨てることはない)。

いずれの国家も様々な考え方がありますが、いい面、そうでない面があり、一様に判断はできない部分ではありますね。

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