クリス・ハリスがホンダNSXをサーキットにてドライブし、その試乗した感想を動画にて述べています。
「ホンダNSXは手頃な価格で買えるポルシェ918スパイダーだ」と評していますが、たしかにそのパッケージングはポルシェ918スパイダーとよく似ています。
エンジンサイズこそ異なりますがガソリンエンジンをミッドマウントし、トランスミッションにひとつ、フロントに左右一つづつの「3モーター」構成はNSX、918スパイダーともに同じ。
つまりは4WDとなりフロントは左右でトルクベクタリングを行うもの一緒なので、「手頃な価格で買えるポルシェ918スパイダー」というのもうなずけますね。
ただ、これは「プアマンズなんとか」というネガティブなものではなく、逆に「この価格でよくこれができたものだ」という賞賛の意味で、これはやはり日本の自動車メーカーならではなのかもしれません(NSXの設計と製造はアメリカホンダですが)。
過去ではポルシェが1987年に「959」にてトルクスプリット4WDを発表しましたが、当時の価格は42万ドイツマルク(3300万円)となっており、ポルシェはこの4WDシステムを「高価すぎて市販車には採用できない」としたものの、しかし1989年には日産がR32GT-Rにて「445万円」という価格で同様のシステムを実現。
今回のNSXについては意図的にポルシェ918スパイダーと同じシステムを採用したわけではないと思われますが(日産のアテーサはポルシェ959のシステムを参考にしている)、918スパイダーのハイブリッドシステムも単体で3000万円程度のコストが掛かるとされており、それと同様のものを2300万円という車両価格の車の中に詰め込んでいる、ということになりますね。
こちらはポルシェ918スパイダー/ランボルギーニ・アステリオンに採用されるハイブリッド・システム(両方とも同じもの)。
こちらはNSXのハイブリッドシステム。
↓とりあえず満面の笑みで楽しそうな試乗ではありますが、やはりNSXを運転するとこんな顔になってしまいそうですね。