先日フェラーリF12tdfをオーダーし、その仕様について公開したパガーニCEO,オラチオ・パガーニ氏ですが、今回はその車両について納車を受けた様子を公開。
パガーニ氏はこれまでにもポルシェ918スパイダー、ケイマンGT4の所有や、パガーニ本社でのランボルギーニ各モデルのコレクションが報じられていますが、フェラーリとの組み合わせは「比較的」珍しいように思います。
パガーニは言わずと知れたハイパーカーブランドですが、オラチオ・パガーニ氏自身はランボルギーニのテクニカルチーフを務めた、という経歴を持っています。
もともと技術畑の出身で、ランボルギーニ時代に「カーボンモノコックの採用」を進言したもののコストの関係で採用されず、そこでランボルギーニを退社した後に自身で「自分の考える理想の車作り」をはじめた、というのがパガーニ社設立の経緯。
奇しくもその後ランボルギーニは「アヴェンタドール」でカーボン製モノコックを発表しますが、パガーニ氏在籍時代にこれを行っていたら、また(パガーニも含めて)現在と異なる流れになっていたのでしょうね。
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パガーニの創始者、オラチオ・パガーニ氏に注文したフェラーリF12tdfの姿が公開に。
一部だけではありますが、今回バッジとともに画像が公開されています。
ボディカラーは美しいメタリックレッドで、ホワイトとゴールドのアクセント入りとなり(内装もホワイト?)、ホイールもゴールド。
もちろんフェラーリのカスタム・プログラム、「テーラーメード」で仕上げられたワンオフモデルとなります。
なおオラチオ・パガーニ氏はポルシェ918スパイダー、ケイマンGT4、911R、カレラGTなど数々のハードコアなポルシェの他、自社のゾンダやウアイラも所有。
加えてパガーニの新社屋にはランボルギーニはじめ彼のコレクションがずらりと並べられていますが、フェラーリは(彼にとって)珍しい選択だと思います。
なおオラチオ・パガーニ氏はランボルギーニでチーフエンジニアを努めた後に自身で「パガーニ」を興しており、そして成功に導いた人物。
ケーニグセグとともに、「ハイパーカーで成功を収めた」稀有な例でもありますね。
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パガーニ創始者、オラチオ・パガーニ氏がイタリアのミサノ・サーキットで開催されたポルシェ・フェスティバルに登場。
彼自身は納車されたばかりのポルシェ・ケイマンGT4を運転して登場していますが、彼の家族がカレラGT、918スパイダーに乗って会場入りしています。
パガーニ氏はかつてランボルギーニで働いていたことでも有名ですが、ポルシェを3台も保有しているというのもちょっと驚き。
なお、この3台(ケイマンGT4、カレラGT、918スパイダー)の組み合わせを見る限り、彼はやはり根っからの車好きなのだろうと改めて感じます(でないとゾンダやウアイラのような車は作れない)。
オラチオ・パガーニ氏はアルゼンチンに生まれ、20歳の時にフォーミュラ3マシンを設計し製作。
その後1983年にファン・マヌエル・ファンジオ氏の紹介でランボルギーニに入り、チーフエンジニアにまで昇格。
ここでカーボンファイバーに関する知識を積んだ、と言われていますね。
当時からランボルギーニはカーボンに力を入れていたと言われますが、パガーニ氏はランボルギーニにオートクレーブ用の釜を購入するように進言するも断られ、やむなく自分で釜を購入して作ったのがゾンダとされています(それまでに数々の試作はあったと思われますが)。
なお設立は1992年ですがあっという間に有名になり、1999年にはウアイラも登場。
現代における「神話」と言えるほどの成長を遂げているメーカーでもあります。
もし当時ランボルギーニがオートクレーブ用の釜を購入してパガーニ氏の考える車を作っていたらどうなっていただろうと考えたりもしますが、当時のランボルギーニは財政的に苦しかったはずなので、かなり確率の低い「もしも」ではありますね。
ミサノ・サーキットで開催されたイベントにて目撃されたホラチオ・パガーニ所有とされるポルシェ918スパイダー。
珍しいブルーのボディカラーにヴァイザッハ・パッケージを装着。
別の画像を見るとナンバーが(おそらく)「MDP ZONDA」と読み取れます。
なおパガーニ氏はほかにカレラGT、フォードGT、ゾンダFをガレージに収めていると言われます。
以前にはマクラーレンP1を運転しているところも目撃されていますね。