| ビュイックは戦時中に兵器を作っていた |
ビュイックが第二次世界大戦中に製造していた本物の戦車がオークションに登場予定。
「M18ヘルキャット タンク・デストロイヤー(戦車駆逐車)」と呼ばれるそうですが、その名の通り戦車を標的としたもので、他の戦車よりも速く動けるように軽量化(それでも20トンある)されているのが特徴。
エンジンは空冷9気筒で350馬力を発生し、実際に他の戦車よりも速い時速55マイル(装甲戦闘車両としては当時世界最速)で移動できた、とのこと。
主砲は76ミリキャノン、上部にはブローニングM2マシンガンも装備。
一方で走行は12ミリと薄く(マシンガンやライフルの銃弾でも貫通する)、5人の乗員はさぞ不安だったかと思います。
↓こちらが操縦席ですが、「棺桶」感がハンパないですね。
ビュイックは1943年に2500台ものM18を製造し、1944年にはイタリアでの上陸作戦に投入。
やたら攻撃力が高い76ミリ砲を持つ割に装甲が薄く防御力が弱いという特徴を持ち、欧州ではドイツのティーガー戦車、パンター戦車には歯が立たなかった、とされています。
ただし機動性はもちろん整備性にも優れるなど「戦車そのもの」としての完成度は高く、投入する作戦とのマッチングが悪かった「不運の名戦車」とも。
オークションでは予想最高落札価格4000万円程度と見られますが、軍事マニアにとっては非常に魅力的な一品なのでしょうね。
関連投稿:e-bayで戦車が売っとる。なおアメリカでは戦車の所有は合法とのこと
e-bayでは様々な珍車が販売されますが、今回はなんと「戦車」が登場。
M47パットンですが、750万円ほどで出品されています。
1955年にデトロイトの戦車工場で製造されたものでイタリアの軍隊に貸し出された個体、とのこと。
その後1980年代までイタリアの軍隊はこれを使用し、その後は個人コレクターに購入されたという経緯を持つようです。
コレクターはレストアを行う予定だったそうですが実際にレストアが施されることはなくそのまま放置。
パーツの90〜95%はオリジナルとのことですが、画像を見るとキャタピラーなど一部に欠けがあるようですね。
驚くべきことにこれの所有はアメリカでは「合法」で、修理のためのパーツも簡単に入手できる、とのこと。
戦車というと映画「フューリー(ブラッド・ピット主演)」を思い出しますが、戦車が一対一で対決する、というのは映画史上でも非常に珍しかったんじゃないか、とぼくは考えています(人が死ぬ時の描写がリアルな映画だった)。
VIA:CARSCOO