ポルシェが86台のみ製造した964世代の911ターボS(1992年製)がオークションに登場予定。
このシリーズは「Leichtbau(ライトウエイトのドイツ語)」と呼ばれ、その名が示す通り180キロの減量を果たしたモデル。
車高は40ミリも低められており、遮音材が簡素化された上でリアシートが取り外され、このあたり(軽量化して足回りを固める)はGT3系と同じ手法ですね。
なおドアパネルについてはアルミニウム製、とされています。
911ターボと911GT3両方の要素を持ち合わせたスパルタンなモデルということになりますが、特筆すべきはその内装。
なんとブラックレザーに加えて「トリプルトーン」のパープルレザーがシートに使用され、ステアリングホイールも同様の仕様となっています。
「クレイジーカラー」にも近い印象ですが、ポルシェがこんな内装をリリースするとは、というのは驚きですね。
なおボディカラーがシンプルなブラックだけに内装との「ギャップ」がまた素敵。
そのためか非常に希少なモデルだと認識されており、この製造番号(86台のうち)51番のポルシェ911ターボS”Leichtbau”は予想では8200万円ほどの落札価格と見られていて、まさに「桁違い」。
なお出力はスタンダードの「911ターボ」に比べて+61馬力となり、現時点での走行距離は68,868キロ、と報じられています。
スペアキー、サービス記録も付属する、とのこと。
VIA:Motor1
ちょっと珍しい、ポルシェ「911スーパースポーツ(スーパースポルト/930世代)」が中古市場に登場。
これは1984年から1989年の間に製造されたもので、クーペ/カブリオレ/タルガの3モデルが存在し、「ターボでないのに(ターボ用)ワイドフェンダーを装着した最初のモデル」とされています。
同じ930世代だと「3.2スピードスター」もワイドボディモデルとしてよく知られていますね。
まずホワイトのクーペは販売価格約1900万円。
エンジンは3.2リッター、231馬力となっており、最高速は244キロ、0-100キロ加速は6秒。
ホイールは16インチサイズでブラウプンクトのオーディオが装着されます。
こちらのレッドの911カブリオレは約1700万円。
なお「ワイドボディの911」としては930時代に比較的多く見られたものの、964世代では一気に減少し、「ターボルック・カブリオレ」、クーペの「ジュビリー」、「RS3.8」に絞られます。
一方で993世代になるとカレラ/カレラ4にもワイドボディが設定。
その次の996/997世代ではカレラ4系がワイドボディとなり、991世代だとカレラ/カレラS(RR)の標準ボディ、911GTS系の「ややワイド」ボディ、カレラ4/ターボ系の「ワイド」ボディと3つの幅に分かれています。
VIA: Hexagon Classics