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フィスカー・カルマの後継、「カルマ・レヴェロ」ついに発売へ。生産モデルがラインオフ

2017/05/16

Karma Automotive Delivery Day (PRNewsfoto/Karma Automotive)

カルマ・オートモーティブがその新型車「レヴェロ」を公開。
これは4年前に生産が終了した「フィスカー・カルマ」の後継となります(見た目は先代と同じようにみえる)。
ちょっと話がややこしいのですが、もともとフィスカーはその名の通りヘンリク・フィスカー氏が設立。
2011年にプラグインハイブリッドカーとして発売を開始し、1号車はレオナルド・ディカプリオ氏へと納車されています。

そこまでは問題なかったものの実際は不具合が多く、しかも「走行できない」といった重度のトラブルが頻発し(コンシューマーレポートの評価は最悪)、さらには爆発などの問題もあって2013年にあえなく販売が終了(その後間もなくフィスカーは破綻)。

その後は中国の万向集団がフィスカーを購入しましたが、「フィスカー」の商標はヘンリク・フィスカーが保有しているために車名を「カルマ」に変更し、今回の新型車「レヴェロ」を発売、というのがひとまずの流れです。

なお、この「レヴェロ」発売に当たってはBMWの技術が注入されると言われていたものの、現時点では事実関係が不明(近日中に何らかの発表がある模様)。

現在「カルマ」は中国資本ではありますが、生産はカリフォルニアで行われており(フィスカー・カルマ時代はヴァルメットに生産を委託しておりカリフォルニアで製造しておらず、よって今回工場も建設したものと思われる)、パッケージングとしては先代と同じプラグインハイブリッド。

システム合計で408馬力を発生し、0-100キロ加速は5.4秒。
最高速度は200キロに制限され、バッテリーのみだと80キロ、エンジンを使用すると(スペックは不明)航続可能距離は480キロにまで伸びる、としています。

なお当のヘンリク・フィスカー氏は新たに会社を設立し、新型EV「エモーション」を発表していますね。


関連投稿:フィスカー・カルマ改め「カルマ・レヴェロ」が登場予定。BMWの技術を使用

 

中国企業に買収されたフィスカーですが、新たに生産をフィンランドからカリフォルニアへと移し、「カルマ・レヴェロ」を発表する模様。
なおカリフォルニアに自前の工場を建設するとは考えにくく、もしかすると同じカリフォルニアに拠点をカマエルテスラが生産を請け負うのかもしれません。

デザインやコンポーネントなどどの程度流用されるのかは不明ですが、新しいバッテリーパックを積むと報道されており、車体も新設計となる可能性がありますね。
なお新生フィスカーはBMWの持つEV技術の供与を受けることで合意しており、iシリーズのテクノロジーが反映されることになります。

iシリーズにおいてBMWは多大な投資を行っていますが、直接の自動車販売以外にも技術提供という形でその投資を回収しようという目論見があるようで、様々な自動車メーカー、とくに新興メーカーとの交渉を行っているようですね。

なおicar(アップルカー)についてもBMWが生産するということで交渉が大詰めを迎えているという話でしたが、最新の報道だと生産はマグナシュタイアが獲得したようです。

関連投稿:BMWがカルマ(現中国)に技術を提供。ますます中国寄りに

 

BMWがカルマ(以前のフィスカー、現在はカルマと名を変えて中国企業に)に技術提供を行うことで合意した模様。

カルマは2016年にEVを発売する計画を持っていますが、それに関するものと思われます。
BMWはiシリーズで知られるようにEVに関して積極的に動いていますが、両者の思惑が一致したところなのかもしれません。

BMWはアップルカーに対しても技術供与を行う、もしくはその生産を行う可能性があるようですが、とにかく膨大な金額の投資を回収する必要があり、またEV界を牛耳りたいとの野望があるものと思われます。

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