さて、いつも格安の車両を拾ってきては修理して乗る様子を公開しているユーチューバー、Hoovies Garage。
今回は約160万円という格安のデロリアンを発見して購入することに。
デロリアンはコンディションによって相場はバラバラですが、ちゃんと動くものだと500万円前後の値付けとなっており、それを考えるとやはり160万円は「かなり安い」部類。
もちろん訳ありなのは承知の上だ
もちろんHoovies Garageとしてはこのデロリアンに何らかの問題があるのは承知済み。
そしてこれまでの経験から「何とか直せる」と踏んでの購入です。
まずは各部をチェック。
見たところ外装のコンディションは上々。
デロリアンの泣き所でもある「ガルウイングドア」もちゃんと機能(ドアが重いため、すぐにダンパーがヘタってドアが落ちてくる)。
インテリアもそんなに悪くない。
エンジンもちゃんと動くようですね(デロリアンのエンジンは初めて見た)。
排気量は2.9リッター、形式はV6、出力は150馬力。
ちなみにデロリアンは「リアエンジン」。
さあ走ってみよう!
実際に走ってみると「一応走る」ものの、あちこちから嫌な音がしたり、途中でクルマが停まったり、とかなり困ったことに。
同氏はデロリアンの修理を考えたものの、パーツについて他のクルマとの共通性が低いために流用が難しいうえに流通量が少なく、しかも高価なことがネガティブなポイントだと指摘。
デロリアンはとにかく修理や維持が困難。その理由は?
デロリアンの正式名称は「DMC-12」で、会社名は「デロリアン・モーター・カンパニー=DMC」。
GM副社長が独立して立ち上げたのがDMCで、そして唯一の市販車がこのDMC-12。
よって他のクルマとのパーツ共有な少ないのは当然でもあり、エンジン/トランスミッションこそルノーのパーツが使えるものの、「バックボーンフレーム+FRPキャビン」という特殊な構造を持つために修理も難しく、しかし「設計上、もともと欠陥がある」と指摘されている部分もあって、とにかく修理が難しいクルマとしても知られます。
ただ、DMCの権利を引き継いだ会社によると、デロリアン「300台ぶんの」パーツがストックされているといい、これを組み立てて新車として販売する計画もある、と報じられていますね。