テクノロジーの進化とともにトンデモ特許が増えてきたな・・・。今度はGMが「乗員の目に直接ホログラムを投影する」SF的デバイスをパテント申請

Image：General Motors

｜　GMは「次世代のエンターテイメント」を考慮？　｜

自動運転時代になると、もやクルマには別の機能が求められるようになるだろう

さて、自動車メーカーはときに不可解な特許を出願したりしますが、今回は「自動車メーカーとして最も奇妙な特許」とも思える「車両用オートステレオ コピーキャンプファイアディスプレイ」なる特許をゼネラルモーターズ（GM）が出願することに。

いったいこの特許は何なのか

今回の特許につき、簡単に言うと、GMは車内の乗客の目に向けて直接ホログラムを投影できるシステムを考案しているのですが、奇妙なのはそのアイデアではなく「GMがそれをどのように実現しようとしているか」。

この特許は、複雑な投影システムを使用して画像を直接乗客の目に照射する方法を提案しており、特許申請図面は16ページにて構成され、そのうち7ページは図で満たされていて、それらの図は乗客監視システム、空間光変調器、画像生成ユニット、ビームステアリング装置、さまざまなコンピュータプロセッサがどのように連携して乗客の目に直接画像を投影するかを示しています。

乗客監視システムは「乗員の目の位置を追跡」し、これによりビームステアリング装置が空間光変調器で作成された画像を目に直接投影できるようになると説明されていますが、システムは複数の乗客を追跡し、各人に個別の、かつ3D画像を投影できるもよう。

Image：General Motors

GMはこの特許をエンターテイメントに使用？

さらにこの特許では、ほぼ同じ、まったく同じ、あるいはかなり異なる画像を個別に投影するシナリオ、人物を追跡し、画像を投影するさまざまな方法が説明されていますが、どれも目に何かを照射する方法であり、周波数は30Hz以上だとしています。※これは人間の目がちらつきを認識せず、2次元の画像を1つの3D映像として結びつける周波数とされている

ちなみに特許名の「キャンプファイア」については意味するところが不明であり、この技術を「どう使うか」もまた不明。

ただ、ドライバーの目に情報を照射すると注意力散漫にもなりかねず、よってこの技術は完全自動運転が実現したのち、そのクルマに乗る人々に対し、個別に「異なる情報を提供する」というパーソナルな空間の確立とエンターテイメントのために使用するのだと考えてよく、他の人に「何を見ているのか」を悟られることなく各種情報を楽しめるようになるのかもしれません。

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参照：US Patent and Trademark Office