| トヨタは積極的に「いつかは必要になりそうな」特許を出願している |
さて、トヨタがまたまたトンデモ特許を出願したことが判明。
これは米国の特許庁に当たる機関が公開したもので、その名称は「カーウォッシュ・ジャッジメントシステム」。
その名から想像するとおりのシロモノではありますが、自動運転にて走行しているクルマにつき、そのクルマをそろそろ洗車すべきかどうかを自動的に判断し、必要であれば自動で洗車を行うという内容です。
主には走行した天候によって判断する模様
なお、この「洗いどき」の判断については、主に「天候」によって行われるようで、たとえば完全自動運転にて提供されている公共モビリティについて、顧客が利用を終了した際、「悪天候時に走行したか」「悪路を走行したか」という条件においてその判断がなされ、つまり悪天候時の走行や悪路を走行していれば「洗車が必要」とみなされる模様。
ぼくはてっきり、車両に内蔵されたセンサー(たとえばガラス部など)がその透明度や光の反射などを演算し、一定基準を下回るようだと「要洗車」と判断するのだと考えたのですが、どうやらそうではないようですね。
たしかに自動運転によるシェアライドが普及すれば、どの段階でそのクルマを洗うべきかの判断が難しく、なんらかの「自動判別システム」が必要なのかもしれません(どこかで充電を行う必要があり、ステーションなりに戻った際に人力で判断するという方法も考えられるが、ステーションも無人化されていればそれもできない。トヨタはクルマだけではなく、その管理までも完全に無人化したいのかも)。
自動運転化すればいろいろな問題も
これに限らずですが、完全自動運転、そして無人でクルマが航行するとなると、故障の判断は誰が行うのか?という疑問も。
もちろん車両にはたくさんのセンサーが内蔵されて自己診断が可能なのだと思われるものの、たとえばぼくらがクルマを運転していて、「明確な故障ではないが、なんとなくヤバいんじゃないか」という判断と同等の情報処理ができるのか?ということですね。
そう考えると、自動運転についてはさまざまな(クリアすべき)問題が介在しており、そうとうにハードルが高いということもわかります。
トヨタは過去にこんな特許も出願している
なお、トヨタは相当数の特許を出願・取得しており、中には「これはちょっと・・・」という内容も。
ただ、今は荒唐無稽に思えても、将来的には現実的だと思えるものもあるかもしれません。
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