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販売下落が止まらないシボレー・カマロ。コンセプトカー同様の新しい顔つきへとフェイスリフトし巻き返しを図る

2019/05/03

| もはや「レトロ」とは呼べない顔つきとなり、ネオレトロ路線とは決別か |

シボレー・カマロが2020年モデル(フェイスリフト/マイナーチェンジ版)を発表。
現行カマロは2015年に登場していますが、登場以降「ずっと販売が減少」している、という状況です。

なお、モデルチェンジ前の2011〜2014年では「アメリカ市場におけるスポーツカーNo.1」の販売を誇ったものの、その後はマスタング、そしてダッジ・チャレンジャーにも抜かれることに。

カマロのモデルチェンジは成功しなかった

この現状だけを見ると「モデルチェンジは失敗だった」とも言え、というのもカマロより売れているダッジ・チャレンジャーは11年間もモデルチェンジを行なっておらず、となるとアメリカ人が求めるのは「最新の性能」ではなく「雰囲気やデザイン」ということになるのかもしれません。

なお、カマロのモデルチェンジ前後で異なるのはその「デザイン」。
前代はレトロなカマロのイメージを継承していたものの、新型カマロはそこからちょっと「未来」へとシフト(画像はフェイスリフト前のカマロ、ZR-1)。

ちなみに2020年モデルのカマロにおいて、この新しい顔つきが採用されるのは「SS」グレードのみ。
このあたりちょっとややこしく、しかしアメ車は毎年外観の変更を行なったり、同一モデル間でも全く異なるデザインを採用することも。

なお、この「2020年モデルのカマロSS」は昨年のSEMAに展示された「カマロSSショック・コンセプト(下の画像)」のデザインを市販モデルにて実現したということになりますが、これについてシボレーの重役であるスティーブ・メジャース氏は「これは顧客の要望を聞き入れたものだ。カマロSSショック・コンセプトの反応は非常によく、市販化を望む声が多かった」とのこと。

それでもこの顔つきが採用されるのは「SSグレードのみ」ということは、この変更がもし受け入れられず「さらに販売が落ちる」ことになってはならないため、保険として他グレードは「そのまま」にしておくということがあるのかもしれません。

そのほか、2020年モデルのカマロに採用される変更点はボディカラーとして「ラリーグリーン」、LSとLTにはリアスポイラーとダークテールランプの追加、レッドもしくはオレンジのブレーキキャリパー(LT、LT1、SS)、レカロシート(LT)等。

日本におけるカマロの構成は「2グレードのみ」で、LT RS(592万円)とSS(680万円)の2車種。
前者は275馬力を発生する2リッター4気筒ターボ、後者は453HPを発生する6.2リッターV6エンジンを搭載し、同じモデルで「4気筒からV8まで」揃える、というのはかなり珍しい例だと思われます。


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