さて、米カスタムショップ、「ラップライフ(WrapLife)」が楽しそうだけれどちょっと危険なコルベットのカスタムを公開。
同ショップは、以前より「C8コルベットをジープ風に」というテーマにてミリタリー調のラッピングを施していましたが、今回なんと文字通り、ジープよろしくドアを取り外すことに。
取り外しからその後の走行までが動画にて公開されており、その様子を見てみましょう。
意外とコルベットのドアは簡単に外れるようだ
今回の動画にて、ラップライフは躊躇なくドアの取り外しを行いますが、意外と簡単に外れる模様。
こんな感じでチャチャっと作業して・・・。
スポン!とドアを外しています(けっこう軽そうだ)。
開放感を増すため?にトップも取り外し。
この状態はけっこう(クルマ的に)危ないんじゃないかとも考えていて、というのもこれまで「支え」になっていたドアがなくなり、フロアに一気に負担がかかるため。
こういったタルガトップやオープンモデルについて、ルーフを開け放った後に両側ドアを開くとわかるのですが、真横から見た時に「フロア一枚で車体の前後を繋いで(支えて)いる状態を目視でき、それはある意味で衝撃的な風景。
ぼくは以前、ポルシェ・ボクスターに乗っていた頃、トップとドアを全部開いて写真を撮っていたことがあるのですが、横から見るとあまりにフロアが頼りなく見え、「どうりでオープンモデルは剛性面で不利なわけだ」と思ったことも。
参考までに、ぼくは以前フェアレディZ(Z32/Tバールーフ)に乗っていた頃、やむなく片輪を段差に乗り上げる形で駐車したことがあるわけですね。
そしてその後ドアを開いて降車し、再びドアを閉じようとすると車体が(ドアを開いた瞬間に)ねじれてしまったようで、ドアが閉まりにくくなってしまうという経験をしたことも。
加えて、初代NSXも初期モデルでは「(当時)試乗などで、段差に乗り上げた状態でドアを開閉しないように」という注意が出回っていて、そういった実体験から、ぼくは「ドアは重要」だと考えるようになり、「ドアやハッチを開いた状態でクルマを動かさない」ようにしています(スチールやアルミ製のモノコックボディの場合)。
こうやって走行していると、フロントやリアサスペンションが受けた衝撃は車体中央にもに伝わることになるため、いかに剛性を高く作っていたとしても、前後の「慣性重量の大きさ(とくにリアにはエンジンがある)」までを考えた場合、相当に車体には悪影響を与えそう。
よって、ジープ風にカスタムするにしても、チューブラードア(パイプ風のドア)くらいは自作して装着したほうがいいのかもしれません。
わりと無茶そして悪ノリをしているようですが、動画のコメントを見ると、アメリカというお国柄のせいか好意的なコメントが圧倒的に多いようですね(これが日本だったら相当に叩かれている)。
おそらく、実際にクルマはそんなにヤワではないのだろうとは思うものの、見ていて「大丈夫か」と思ってしまうカスタムですね。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=8Lv_BaFOF5E&feature=emb_logo参照:WrapLife