| どこをどう見ても、これがコルベットだとは気づかない |
まるでレンダリングやSF映画の中から抜け出したかのようなカスタムカーが話題に。
これはアメリカのVallara(バラーラ)なるメーカーがリリースしたもので、中身は「C6世代のコルベット」なのだそう。
ちなみにこれはワンオフやコンプリートカーとしての販売ではなく、「ボディキットのみの販売」だと紹介されています。
発売したのは1年半前だったが
なお、バラーラがこのキットを発売したのはおよそ1年半前だそうですが、脚光を浴びたのはつい先日。
テキサスのヒューストン・レースウェイ・パークにて開催された「TX2K21」なるイベントにてこのエアロキットを装着した車両が登場し、そこで「なんだこのクルマ・・・」とその場がザワつくこととなった模様。
ちなみにキットの価格は18000ドル(190万円くらい)~に設定されており、中古のC6コルベットを手に入れてきてこのキットを装着すれば、比較的安価にて、とんでもなくエキゾチックなクルマを完成させることが可能になることを意味します。
エアロキットはこういった構成を持っている
このバラーラ製エアロキットについて、「ルーフ以外のすべてのパネルを交換することになる」といい、つまりフロントバンパー、フロントフード、フェンダー、ドア、リアフェンダー、リアハッチ、リアバンパーやディフューザーがなどが入れ替え済み。
さらにはドアミラーやヘッドライトもキットに付属しているそうですが、そのルックスは完全に一新され、コルベットオーナーでもこのクルマが「コルベットである」と識別するのは難しいかもしれませんね。
ホイールサイズについては不明ではあるものの、相当に大きい(23インチくらい?)ように思えます。
前後フェンダーは大きく張り出し、巨大化したタイヤ/ホイールを収めることに。
なお、ドア後半あたりから大きくフェンダーが盛り上がり、相当にウェッジシェイプが強いイメージです。
サイドステップ、リアウイング、ディフューザー等は「鍛造カーボン製」。
ホイールの内側とブレーキディスク(おそらく小さくはない)を見ると、そのホイールがいかいに大きいかがわかりますね。
車両右側のホイールには「ゴールドディスク」が用いられ、左右でホイールのカラーが異なります。
なお、テールランプ下にある物体は「キノコ型エアクリーナー」のように見えるものの、C6世代のコルベットはフロントエンジンなのでここにクリーナーが存在する意味はなく、よって別の何かなのかも。
こちらがテキサスのイベントに登場した”バラーラヴェット”。
上の画像とは若干ですが、仕様に相違があるようですね。
こちらは「センターエキゾースト」ではなく、テールランプ下からマフラーエンドが突出しています。
「バラーラ」コルベットのインテリアはこうなっている
そしてこちらがバラーラによるデモカーの内装。
ダッシュボード、シート、ステアリングホイールなどすべてが張替えられており、やはり「コルベットであること」がわかりにくい仕様。
サイドウインドウの面積はかなり小さくなっているようですね。
もともとのデザインスケッチはこんな感じ
そしてこちらはバラーラによる、このエアロキット開発時のデザインスケッチ。
驚くべきことに、完成状態とほとんど差が無いようですね。
リアはテールパイプの取り回しや、その周辺に(実写との)差異がある模様。
ちなみにこのCGだとリアに「タービン」のようなものが見え、ミドシップぽく見せるための「飾り」なのかもしれません(いくらなんでも、エンジンスワップまでは考えていないと思う)。