KISSのフロントマン、ポール・スタンレーのコルベットとサイン入りギターがセットで競売に！しかも製造番号は「001」、とんでもない値が付きそうだ

｜　やっぱりミュージシャンとスポーツカーとは切っても切り離せない関係にある　｜

今回の出品物はコルベットファン、KISSのファンにとっても見逃せない

さて、あの（もしかすると初代ビジュアル系バンド）KISSの創立メンバーにして中心的人物、ポール・スタンレーが自身のオーダーしたコルベット、そしてサイン入りギターをセットにしてオークションに出品。

ちなみにポール・スタンレーは大のコルベット好きであり、最初に購入した新車は1977年のコルベット、そしてその後2014年にはSEMAに出展するカスタム仕様のコルベット（C7）のデザインにもかかわった、といいます。

参考までに、コルベットを愛するミュージシャンは少なくはありませんが、ぼくにとっって忘れられないのはデフ・レパードのドラマー、リック・アレンがコルベットを運転中に事故を起こしてしまい、左腕を肩から切断したこと。

ただしリック・アレンは（片腕で演奏できる）特製のドラムセットとともにみごと復帰を果たしており、不屈の精神を見せてくれています。

インスピレーションは「欧州のスポーツカー」

それはともかくとしてポール・スタンレーのコルベットを見てみたいと思いますが、これは2022年モデルの生産第一号、つまりVIN001。

レッドミストメタリックのボディカラーにブラックルーフ（コンバーチブル）、Z51パッケージ、ハイウィングスポイラー（ハイダウンフォース）、イエローのブレーキキャリパーという組み合わせを持ち、自分の好きな欧州車からインスピレーションを受けたとのこと。

インテリアでは、シート、ダッシュボード、ドアパネル、トランスミッショントンネルの一部にタンカラーのレザーを使用し、その他の部分はブラックレザーにタンカラーのコントラストステッチが施されています。※このコンビネーションを見るに、インスパイアもとはフェラーリかも知れない

「生産第一号を意識し過ぎた」

それだけコルベット大好きなポール・スタンレーですが、なぜこのコルベットを売るのかというと「その血統とVIN001であることを意識するあまり、正当な評価ができなかった」とのこと。

その真意については測りかねますが、「VIN001はその価値が重すぎて気楽に乗れない」ということなのかもしれません。

そしてポール・スタンレーは「コレクションに加えるにせよ、運転するにせよ、このクルマからより多くのものを得ることができるかもしれない誰かに託したい」として競売に供することとなったわけですが、6月30日から7月7日にかけて（オークションハウスの）バレットジャクソンが開催する”ラスベガス・オークション”に登場する、とアナウンスされています。

ただ、（ぼく的に）コルベット以上に価値があるんじゃないかと考えているのが「セット販売される」ギター、アイバニーズ（Ibanez）PS120 ポール・スタンレー・シグニチャー。

実際のところポール・スタンレーも「ギターは自分のの人生のもう一つの部分であり、ポール・スタンレーという人間のもう一つの側面を表している。だから、このクルマを手に入れた人は、オレという人間のもう一つの部分を手に入れることができると思ったんだ。このクルマを手にした人には、その人が喜ぶことを何でもして、楽しんでもらいたい。それが、あらゆるもののコレクターにとっての醍醐味だと思う。そして、オレの人生は、常に人に喜びを与えられるかどうかにかかっている。だから、ここにクルマとギターがある。楽しんでくれることを心から願っているよ」と語っています。

あわせて読みたい、ミュージシャンとオークション関連投稿