その出力は830馬力、シェルビー・アメリカンが史上最強最速の「スーパースネーク」を発表。限定250台、ボディ外板もよりアグレッシブに

｜　マスタングGTDを購入できない場合、この”スーパースネーク”という選択もアリだと思う　｜

「スーパースネーク」はシェルビー・アメリカン最高峰、スーパーカーに比肩しうるパフォーマンスを誇る

さて、シェルビー・アメリカンがS650フォード・マスタング用のアップグレード・パッケージ、”シェルビー・スーパースネーク”を発表。

スーパーチャージャーのドッキングによって830馬力を発生させることが最大の特徴ではありますが、そのパフォーマンスを誇示し、通常のマスタングGTとは異なる存在であることをアピールするための専用ボディキット、数々のボディパーツが取り付けられており、ここでその詳細を見てみましょう。

シェルビー・アメリカン・スーパースネークはこんなクルマ

「スーパースネーク」はシェルビー・アメリカンがマスタングに施すチューニングプログラムで、代々モデルにおいてそのパフォーマンスが「スーパーカーに比肩しうる」ことで知られていますが、最新モデルの「830馬力」はスーパースネーク史上最高の出力であり、これはフェラーリ296GTBの最大出力と同じ数字。

ただ、ちょっと面白いのは「そこまでのパフォーマンスが不要」と考える人のために「スーパーチャージャーなし」仕様もオーダーできることで、これはなかなかに面白い”逆オプション”だと言えそうです。※スーパーチャージャー抜きだと480馬力

「830馬力バージョン」について述べてみると、出力の向上にあわせてアップグレードされたラジエーター含む冷却系、より頑丈なハーフシャフト、新しいサスペンションシステム、新しいブレーキローター、そしてハイパフォーマンスタイヤと軽量20インチ鍛造マグネシウム合金ホイールをが装着されています。

なお、「ホイール交換を容易にするために特殊なスタッドボルトが使用されている」とプレスリリースに記載されているものの、その仕様を画像から確認することは難しく、このあたりは改めて詳細が公開されるのでかもしれません。

トランスミッションはマニュアルのほかオートマチックも選択できるといい、MTを選択した場合はショートシフターや一体型ドライブシャフトなど、いくつかの追加装備が与えられ、よりダイレクトな操作感を味わえるとされ、やはりここはMTを選びたいところ。

そのほか内装だと「シートの張り替え、そしてシェルビーのロゴが刺繍、さらには新しいフロアマット、シェルビー謹製シフターボール（マニュアルトランスミッションの場合）、特別仕様のシルプレート、ダッシュボードとエンジンのプラーク（プレート）、エンジンカバー等が「シェルビーの手によるスーパースネーク」を主張します。

なお画像からも分かる通り、シェルビー・アメリカン・スーパースネークはクーペもしくはコンバーチブルを選択でき、しかしコンバーチブルには（クーペに備わる）ウイングがなく、かわりにロールバーが装着されており、これは安全面の強化とボディの補強を兼ねているのだと思われます。

さらにエンジンフードはクイックリリース式のアルミ製へと変更され（カーボンファイバー製のルーバーが装着されている）、フロントフェンダーは複合素材製、そしてやはりエア抜き用のダクトが装着されています。

そしてこれらに合わせる形でフロントバンパーやスプリッター、サイドステップなどボディ全域に渡る改装が施されることに（トランクフード、リアディフューザーも新しいものへと置き換えられている）。

現時点でシェルビー・アメリカンはスーパースネークの価格を明らかにしていないものの、米国市場向けにわずか250台が生産されるのみだといい（他の地域では指定ディーラーに要問合せ）、 生産は今年の夏以降に開始される、とのこと。

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参照：Shelby American