| 実は大変なことだが、ダミー人形の緊張感のなさが笑いを誘う |
さて、テスラは高度な自動運転機能ならびに周囲の環境識別能力を持つと言われますが、このたび中国にて開催された体感イベントにて、歩行者(のダミー人形)をまったく識別できず、盛大に跳ね飛ばしてしまう様子がTwitter上にて公開。
アップされた様子を見ると、あまりにその様子が豪快であり、「おいおい大丈夫かテスラ」と思えるほどです。
ここでその様子を見てみましょう。
検知のタイミングが遅すぎる?
まずは一本目の動画ですが、こんな感じでレールを仮設し、その上をダミー人形が(人が歩くのと同じ速度で)移動中。
そこへ近づくテスラ・モデルS。
減速する間もなくドカンとダミー人形をはねてしまします。
ダミー人形の動きがちょっとユーモラスで、笑い事ではないのですが、ちょっと笑ってしまうほど。
そして取材の人も「あ・・・」という感じ。
なお、衝突の瞬間についても周囲のリアクションはかなり薄く、このイベントでは同様のケースが何度か発生しているのかもしれませんね。
こちらがバラバラになってしまったダミー人形。
テスラ・モデル3の助手席には人が乗っていて、おそらくは体験イベントの「ゲスト」なのだと思われますが、とんだ恐怖体験になってしまったと言えそうです。
Clip from China of a $TSLA Model 3, evidently equipped with the latest and greatest safety technology. My guess is the 4D dojo supercomputer recognizes that the pedestrian dummy is not a human and therefore sees no reason to perform evasive maneuvers. pic.twitter.com/R1mQqbxIy9
— Stultus (@StultusVox) September 20, 2020
一応ダミー人形を「検知」はしている?
そしてこちらは別の動画のキャプチャですが、やはりダミー人形の前で停止できず、そのままダミー人形をはねとばしてしまいます。
ただ、オンボード映像を見ると、スクリーン内に赤い警告のようなものが表示されているので、対象を検知はできているものの、停止が間に合わない(検知が遅すぎる)、ということなのかもしれません。
そこで思い出すのが、「ボルボのトラックが、死角から飛び出した子どもを検知して急制動をかけ」最悪の事態を逃れる動画。
この状況だと人間の判断ではおそらく間に合わず、ボルボの危機回避性能に助けられた例だと思います。
Chinese media ran a series of tests to examine vehicle safety measures, recording their findings. Tesla performed by far the worst. Here is a video of a $TSLA failing its automatic braking test.
— Stultus (@StultusVox) September 20, 2020
Tesla charges $8000 for "Full Self Driving" but can't detect pedestrians in the road pic.twitter.com/4fB60MPUYI
ただ、これは「テスラの危機回避能力が低い」というわけではなく、過去にアメリカにて行われたテストにおいても、時速48キロの時点では「いずれのクルマも歩行者の手前で停止できない」という結果が出ており、今後の各社にとっての課題なのかもしれません。
参照:Jalopnik
テスラは「ミニ」サイバートラックを計画中?
そしてテスラは小型版サイバートラックの発売を目論んでいる、という報道も。
過去にも同様のウワサが出ていますが、それもそのはずで、サイバートラックは全長5.3メートルという巨大さを誇っており、普通に乗れるサイズを大きく超えているため。
ちなみにこれでもアメリカだと「ミディアム」サイズに分類されるようですが、世界的に販売を伸ばそうとなると「もうちょっと小さい」トラックがあったほうがいいのかもしれません。
なお、現在サイバートラックの受注は50万台を超えているといい、アメリカで昨年売れたトラックはフォードで90万台、そしてFCAでは60万台だとされるため、相当な人気を誇っていることもわかります。
サイバートラックの製造は、テキサスに新設される工場にて行われるとされ、しかしこの工場の生産キャパシティは「年間30万台程度」と言われるので、今から注文すると納車まで「最低2年は待つ」ことになりそうですね。