テスラが米高級車市場にてメルセデス・ベンツを抜きBMW、レクサスに次ぐ「3番手」に躍り出る！なお株価上昇に乗じ、イーロン・マスクのCEOの弟はテスラ株売却で110億円を稼いだもよう

｜　そのほか、テスラ役員も相当数のテスラ株を売却していたらしい　｜

いずれにせよ、まだまだテスラの優位が続くことになりそうだ

さて、テスラは今年の第1〜第3四半期を通じ、米国市場にてメルセデス・ベンツを抜き、BMW、レクサスに次ぐ3番めの高級車ブランドとしての地位を確立したと報じられています。

なお、報道によるとこの期間におけるBMWの販売台数は259,237台、レクサスは245,864台、そしてテスラは230,855台、メルセデス・ベンツは213,708台だった、とのこと。

テスラの販売は好調そのもの

現在各社がチップ不足にて生産を落とす中、テスラはチップをうまく確保したと報じられており、いまのところ「非常に好調なセールス」を維持していると言われますが、実際のところ、北米市場におけるテスラの販売は1月から9月において前年同期比で76％増加したといい、対するレクサスは33％増加、そしてBMWは36％増加。

なんだかんだいいながらBMWもレクサスもけっこう伸ばしていることがわかり、これら二社がチップを（テスラ並に）確保できていたらもう少し伸びていたのかどうかは不明です。

つまり、今回のテスラのジャンプアップが他社のチップ不足による相対的なものなのかどうかがわからず正確な判断はできませんが、いずれにせよチップ不足はあと2年ほどは解消されないとも言われるので、ここしばらくはテスラの優位が続くことは間違いなさそうですね（そして、チップ不足に適切に対応できたテスラが評価に値するのは間違いない）。

なお、エドモンズのインサイト担当エグゼクティブディレクター、ジェシカ・コールドウェル氏によると「テスラの売上高がメルセデスを恒久的に上回っていると言うのは少し早いかもしれませんが、はるかに限られた（4車種しか無い）製品ラインでそれを達成できたという事実は印象的です。多くの自動車メーカーがチップ不足に直面していることを考えると、長期的な勝利宣言を行うのはおそらく時期尚早ですが、現在の状況がテスラの強さを示していることは間違いないでしょう」とのこと。

実際にこれからEV市場がどうなるのかはわかりませんが、世界中で高まる環境意識を考慮するに、多くの人々が「ガソリン車もつくっているメルセデス・ベンツやレクサス、BMW」よりも「EVしか製造していないテスラ」に対してポジティブなイメージを抱くことは疑いようがなく、かつ様々なNGOが連日のようにガソリン車を製造する自動車メーカーに対する訴訟を起こしており、こういった現実を見る限りでは、テスラの地位が相対的に高くなることもまた間違いないのかもしれません。

テスラCEO、イーロン・マスクの弟はテスラ株を売り抜けていた

なお、テスラ株はここしばらく急上昇を続け、その後「最大の下げ幅（12％）を記録した」わけですが、この「下げ」の最大の理由はテスラCEO、イーロン・マスク氏が「自身の所有するテスラ株の10％を売るべきかどうか」というアンケートをツイッター上で行い、「売れ」という意見が6割程度を占めたことだと言われます。

ただ、このアンケートを実施する前の11月5日にはイーロン・マスクCEOの弟であるキンバル・マスク氏（テスラの取締役とスペースXの取締役も努めている）がテスラ株式88,500株を売却したことが報じられており、これによると同氏はこの売却によって110億円近くを稼いだもよう。

参考までに、10月にはテスラの多くの取締役がテスラ株を売り抜けているといい、むしろそれだけの「売り物」が出ていたにもかかわらず、最近まで一直線に上がっていたというのもまた驚きですね。

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参照：Auto News