テスラが株主総会にて「サイバートラックの納車を今年後半から開始」と明言！会場にはほぼ市販状態の実車が展示され、さらには納車イベントが開催予定【動画】

｜　ここまで長い道のりではあったが、ついに諸々の問題を解決し納車に至る　｜

今後明かされるであろうスペック、そして技術要件、もちろん価格にも注目が集まる

さて、テスラはテキサス州ギガファクトリーにて年次株主総会「サイバーラウンドアップ」を開催していますが、そこでは「広告を試してみる（テスラはこれまで広告宣伝を行ったことがない）」「新型車を2モデル発売する」ことについても触れていますが、もうひとつ重要な事項として「サイバートラックを今年後半から納車開始する」とアナウンスしています。※このせいか、テスラの株価は前日比で7.3ドル上昇している

なお、会場では「ほぼ」量産型となるサイバートラックがサプライズにて登場し、実際に来場者が間近で見たり触れたりできたそうですが、2019年の発表以来、度重なる「発売と納車の延期」を経てようやくここまで来たか、といった感じですね。

ちなみに現時点では最終のスペックと価格は発表されておらず、おそらくはそう遠くない将来になんらかの案内があるものと思われます。

なぜテスラ・サイバートラックの発売が遅れたのか？

そこで気になるのが「なぜサイバートラックの発売が遅れたのか」。

これについては（イーロン・マスクCEOから）公式に「まずはベルリン工場の稼働開始、既存車種の納期短縮など優先すべき課題があるため、意図的にサイバートラックの開発を後回しにする」と語られています。

ただ、今回のサイバートラック「デリバリー開始宣言」の際には、サイバートラックが根本的に新しい設計を持ち、つまりはステンレス製の外骨格を持つために製造技術そのものから開発する必要があり、これが発売の遅れの要因になったと認めていて、しかし「期待以上の製品になった」と語ることで会場を沸かせています。※その特殊な構造のため、ボートとして利用できることにも言及されたことがある

なお、ボディパネルにはデロリアンDMC-12同様のステンレスを用いていますが、これは加工の困難さから「自動車の外板としては非常に不向き」だと言われていて、これもまたサイバートラックの生産開始を遅れさせた理由のひとつなのかもしれません。

会場に展示されたサイバートラックを見ると、新デザインのドアミラー、やはり新しくなったヘッドライトや（Aピラーと並行に取り付けられる）ワイパーなどを確認できますが、「エッジが尖すぎて欧州では登録できない」とされたディティールについてはほぼ”そのまま”。

これについては、テスラが欧州市場を捨てたのか、それともなんらかの解決策を見出したのかは不明です。

ただ、（展示車の）ボディパネルやガラスにはいくつかのギャップが見られ、ヘッドライトもこの状態では各種法規を満たすことはできないと思われるので、第3四半期末（9月末）に開催されるという「サイバートラック・デリバリーイベント」までには修正が加えられることになるのかもしれません。

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参照：Farzad Mesbahi, Greggertruck