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テスラが販売の1/3を占める主力市場である中国で20%の減産を行うとの報道。現地でのシェアは7.8%から6.8%へと下落、FSDの提供開始による巻き返しを期待

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| なお、新型(フェイスリフト)モデル3効果のためか、モデル3の販売は好調である |

中国では毎日のように新型EVが登場しており、「見た目があまり変わらない」テスラは苦戦を強いられる

さて、中国自動車工業協会(CAAM)の情報によると、テスラの上海工場では3月にモデルYが49,498台、4月には36,610台製造されたとのことですが、これは2023年同月比でそれぞれ17.7%と33%の大幅な減少となっており、さらにテスラは6月にかけてモデルYの生産を少なくとも20%削減する計画だという報道がなされることに。

この上海工場(ギガ上海)ではモデル3とモデルYを製造しており、テスラは今年最初の4か月間に上海工場で287,359台の車両を製造しています。

なお、興味深いことに、これは2023年の同時期より5%低い数字ではあるものの、モデル3の生産は逆に10%増加していて、これはモデル3が「フェイスリフトを行った」からだとも考えられます(そう思うとリフレッシュは重要である)。

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テスラのシェアは世界中にて低下している

欧米でもテスラのシェアが低下していることが報じられていますが、中国においても同様の状況が報じられ、現地でのNEV車(新エネルギー車。BEV、PHEV、FCEVが含まれる)においてテスラのシェアは今年1-4月の間において7.8%から6.8%へと下落しています(中国ではPHEVの販売が伸びており、EVであってもWuling ミニEVのようなマイクロカー的なクルマも含まれるため、テスラにとって不利な状況であることは違いない)。

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2024年3月の米国ではテスラが販売台数を12%失い、しかしテスラ以外では28%も成長。テスラの占有率は昨年の61.5%から今年では52.4%へと下落する

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なお、テスラは、世界で今年販売する予定の約200万台の車のうち、約60万~70万台を中国で販売することを目指していると報じられ、これは昨年の603,664台と同等の数字です。

この数字を達成できるかどうかはわからないものの、先日テスラは中国において自律運転機能(FSD)の認可を得たと報じられているため、この機能を車両にてアクティベートできるようになれば新車販売が大きく伸び、納車済みの車両であっても「課金」によってこれを使用できるように”アンロック”できるため、その利益が大きく伸びる可能性も否定できません。

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テスラが中国にて自動運転(FSD)導入のための規制をクリアしたとの報道。自律運転とロボタクシー実用化に向け大きく前進、中国での地位奪回に期待がかかる

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一方、シャオミSU7のような強力なライバルが登場しているうえ、テスラは「救世主」と見られていた廉価版EVの開発を中止したと伝えられており(正確に言えば、新設計による開発が中断され、既存車種をベースにした改良版として発売されると言われる)、不安要素も残されたままとなっています。

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テスラが2024年4月の中国における販売にて-18%を記録。+49%となったBYDとは対照的、さらに売上高は30%減少し完全に勢いを失ってしまう

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現時点ではテスラの進む方向が不明瞭(実際は明確だと思われるが、イーロン・マスクCEOがそれについては一部口を閉ざしている)なために先行きを読みづらい状況が続いており、しかし徐々に全てが明らかになってくるのかもしれませんね。

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参照:Reuters

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