
| 政府特別顧問としての活動が終わりを迎える中、イーロン・マスクが“フェアウェルツアー”に突入 |
定例のホワイトハウス勤務を終了、電話でのやり取りへ
電気自動車業界のカリスマであり、X(旧Twitter)やスペースXなど複数企業を率いるイーロン・マスク氏。
アメリカ政府の特別顧問としての役割から「距離を置く」と報じられていましたが、今回は実際に”段階的に退いている”ことが明らかになっています。
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米CNBCやニューヨーク・ポストの報道によれば、イーロン・マスク氏はホワイトハウス内での定期的な勤務をすでに停止しており、現在は電話を通じて連絡を取っているだけとのこと。※ただしホワイトハウス首席補佐官のスージー・ワイルズ氏は、「直接会っていないだけで、実質的には変わらない」とコメント
それでも、今まではドナルド・トランプ大統領との蜜月ぶりが話題となっていた同氏にとっては「大きな変化」であることは間違いなく、これまで政府の省庁間調整を担う「政府効率化部門(DOGE)」の“事実上のリーダー”として関わってきた役割が終焉を迎えつつある事例も報じられています。
トランプ政権との関係は続くも、“お別れムード”に
報道によると、ホワイトハウスにて行われた閣僚会議に出席したイーロン・マスク氏は、「この素晴らしい内閣と共に仕事ができて光栄だった」と発言。
これに対しドナルド・トランプ大統領は「君は多くを犠牲にした。非常に不公平な扱いを受けてきた」と感謝の意を述べたのだそう。
さらにイーロン・マスク氏は冗談めかして「(不公平な扱いをしてきた)彼らは私のクルマを燃やすのが好きみたいだね。それは困るよ」と返答し、会場の笑いを誘ったとまで報じられているので、今後イーロン・マスク氏がホワイトハウスつの距離を置くであろうことは間違いなく、そしてその理由のひとつが(昨今報じられる)同氏への反感、それに起因するテスラ車への攻撃にあることも間違いないものと思われます。
参考までに、テスラの取締役会は(イーロン・マスク氏がホワイトハウスに入り浸りとなり、本業であるテスラの経営をおろそかにしているとして)イーロン・マスク氏にかわるテスラの経営者探しに乗り出したとも報じられていますが、今回の「DOGE辞任」にて一定の解決と和解が図られるのかもしれません。
DOGEプロジェクトとは?本当に1,600億ドルの節約になったのか?
さらにイーロン・マスク氏はこの場で、「DOGEプロジェクトにより1,600億ドル(約25兆円)の節約が実現した」と主張したとされ、ただしこの金額については過去にも議論の的となっており、正確性を疑問視する声も多いのが現実です。
今後は“非公式アドバイザー”に?ビジネス界への復帰も本格化か
イーロン・マスク氏は今後、テスラやスペースXといった本業へと軸足を戻すと見られていますが、トランプ政権への影響力は依然として残る可能性があるもよう。
一部報道によると、今後は“非公式アドバイザー”として関与を続ける見込みで、大統領との太いパイプも健在です。
しかしながら、テスラへの影響を考慮して”公式”アドバイザーの任をおりたのだとすれば、テスラへの最注力が行われることは間違いないものと見られ、「ロボタクシー」「廉価版モデルYやモデル3」実現へ向けての動きを加速化させ、さらにはテスラの再ブランディングへの取り組みを強化するのだと思われます。
まとめ:イーロン・マスクの次なる一手に注目
- イーロン・マスク氏がホワイトハウスでの活動を終了へ
- DOGEによる「節約効果」は議論の余地あり
- トランプ大統領との関係は継続予定
- 今後はテスラやスペースXなど、企業経営に集中する可能性が高い
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