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ロールス・ロイス1.7倍、ベントレー1.8倍、ランボルギーニ1.3倍・・・。2024年3月の輸入車販売台数が高級車を中心に大きく伸び、日本の富裕層の底力を思い知らされる

ロールスロイス

| 日本の高級品市場は「浮き沈み」がなく安定的に成長するため、多くのブランドにとって重要視されている |

それにしてもこの勢いには驚かされるばかりである

さて、2024年3月の日本国内における輸入車販売状況が公開。

輸入車全体としては前年同期比で99%となっており、つまりは大きく変わっていないということになりますが、ブランドによってはけっこう大きな差異が出ているようで、上位のメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディといったところはあまり変わらずとも、その”下”については明暗がくっきりといった感じです。

全体的な傾向では、プレミアムブランド全般が強く、しかし欧州のコンパクトカーが弱いといった印象で、ミニ、プジョー、ルノー、シトロエンあたりは今ひとつといったところ(DS、フィアットは悪くない)。

ちなみにですが、これまで好調だったジープの販売がここしばらく下降気味であり(86%)、しかし同じオフローダーブランドであるランドローバーの販売が非常に好調(107%)です。

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やはり日本は安定して高級車が売れる傾向も

そして景気が今ひとつと言いながらも高価格帯のクルマが売れるのも日本ならではの特殊な事情であり、ロールス・ロイス(170%)、ランボルギーニ(134%)、マセラティ(112%)、ベントレー(176%)、アルピナ(232%)、マクラーレン(163%)あたりはそうとうな勢いを見せることに。

参考までに、北米や欧州、そして中国は景気に販売が左右されやすく、しかし日本では安定して(高額な製品が)売れると言われていて、ここが”日本市場がたとえ世界的に見て5−6番目だとしても”様々な自動車ブランドが日本を重視する理由なのかもしれません。

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なお、日本には様々な自動車メーカーがあり、とくに日本の自動車メーカーは普及価格帯のクルマに強いということもあって、同じような価格帯の輸入車があまり売れない傾向が顕著ではありますが、逆に高価格帯のクルマや超高性能車が(日本の自動車メーカーには)少ないということもあり、日本で売れる輸入車のブランドが「高級ブランド」に偏るのは無理もないことだと思われます。

そして時々思うのが「ポルシェとルノーの販売台数が同じくらい」「ヒョンデの倍くらいフェラーリが売れている」と欧米の人が聞いたりするとどう思うんだろうなということで、思わず「えっ・・・」と絶句するのかもしれませんね。

2024年3月の日本国内輸入車登録台数はこうなっている

ブランド当月販売台数昨年同期比今年の累計昨年同期比
メルセデス・ベンツ5,883102.1%13,133102.3%
フォルクスワーゲン2,82694.5%7,001105.4%
BMW4,279112.2%7,64790.6%
アウディ3,157117.9%6,30495.9%
MINI1,97879.4%4,12689.4%
ボルボ1,905105.2%3,39782.9%
ジープ1,08886.0%2,18980.0%
プジョー72165.4%1,51059.9%
ポルシェ951118.6%2,530122.5%
ルノー88674.1%1,96377.6%
フィアット483100.6%1,02292.8%
シトロエン40647.6%80846.4%
ランドローバー1,165106.7%2,490122.2%
アバルト213137.4%412141.6%
アルファロメオ16060.6%30362.3%
ジャガー62110.7%205101.0%
フェラーリ147100.7%352103.5%
マセラティ149112.0%338128.5%
DS61145.2%13373.5%
ランボルギーニ78134.5%187118.4%
キャデラック6382.9%13065.0%
ベントレー60176.5%127125.7%
フォード1257.1%3148.4%
ダッジ1032.3%2836.4%
ロータス313100.0%781300.0%
マクラーレン18163.6%42107.7%
BYD353233.8%671322.6%
アストンマーティン3050.8%8471.8%
ロールスロイス20170.0%89143.5%
シボレー9188.3%16177.4%
アルピナ51231.8%125277.8%
ヒョンデ70116.7%251154.9%
ブガッティ00
合計28,08999.0%59,53894.7%

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参照:日本自動車輸入組合

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