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アメリカで最もディーラーから愛される自動車ブランドは「レクサス」。一方で日産の高級ブランド「インフィニティ」はディーラーから支持されず満足度”最下位”に

レクサスRZのフロントとエンブレム
Life in the FAST LANE.

| ある意味ではディーラーがメーカーを採点する「通信簿」のようなものである |

この調査では「メーカーがどうディーラーを扱うか」が浮き彫りに

自動車を購入・所有する際、ユーザーの満足度に直結するのが「ディーラー(販売店)の対応やサービスの質」。

そして実は、ディーラーが顧客に対して質の高いサービスを提供できるかどうかは、メーカー(自動車会社)とディーラー間の良好な関係性や満足度に深く関わっています。

つまり「メーカーとディーラーと消費者」はいずれも密接な関係にあるというわけですが、全米自動車ディーラー協会(NADA)が発表した2026年最新の「ディーラー意識調査(Dealer Attitude Survey)」において、最もディーラーからの満足度が高いブランドとしてレクサス(Lexus)が首位を獲得したとの報道。

一方で、日産の高級車ブランドであるインフィニティ(Infiniti)が最下位に落ち込むという”明暗が分かれる結果”となっており、同じ「日本の自動車メーカーのプレミアムブランド」であるにもかかわらず、なぜここまでの「差が開いたのか」、その内容を見てみたいと思います。

この記事のポイント(要点まとめ)

  • 首位はレクサス:コミュニケーション、製品サポート、フランチャイズ価値の全方位で圧倒的な評価を獲得し全米1位を獲得。
  • 最下位はインフィニティ:新車投入の遅れや供給体制の課題が響き最下位へ。ワースト5にはジャガー、アルファロメオ、三菱、日産も並ぶ。
  • 業界全体の傾向:長引いたサプライチェーンの混乱が落ち着き、在庫が安定したことで多くのブランドで満足度が改善傾向。
  • 勝ち組の共通点:優れた車を造るだけでなく「店舗を大切にするパートナーシップ」が販売現場の強力な競争力になっている。
ニュートリノグレーのレクサスRZ 600e(フロントタイヤ)
Life in the FAST LANE.

NADAディーラー意識調査が示す「メーカーと販売店の本音」

NADAディーラー意識調査とは?

NADA(全米自動車ディーラー協会)は年に2回実施されており、この調査は全米のディーラーが「自社が販売する自動車メーカーを評価する」いわばメーカーの通信簿のような役割を果たしていることでも知られており、評価項目は主に以下の要素で構成されています。

  • コミュニケーション:メーカーからの情報共有や方針伝達の迅速さ・透明性
  • プロダクトサポート:魅力的な車種投入のタイミングやラインナップの充実度
  • フランチャイズ価値:そのブランドの店舗を運営すること自体の収益性や将来的な資産価値

2026年最新調査のハイライト

近年、自動車業界はパンデミック以降のサプライチェーン不全、急激なEVシフトへの圧力、在庫過剰・在庫不足のコントロールなど激動の渦中にあり、しかし2026年に入って在庫供給が正常化し、各社の製品戦略が再構築されたことで業界全体としてのディーラー満足度は改善傾向にあるのだそう。

そんな中、レクサスは長年培ってきた「販売店との強固な信頼関係」そして「適切な在庫・製品展開」を結実させ、見事に首位の座を手にしたというわけですね。

レクサスのキー
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明暗を分けた「レクサス」と「インフィニティ」

今回の上位ブランド・下位ブランドの状況を比較表にまとめてみると以下のとおりとなっていて・・・。

順位・グループブランド名ディーラーの満足度要因と市場の評価
第1位(首位)レクサス(Lexus)安定した供給網、タイムリーな新型車投入、店舗への手厚いサポートと高い残価率(リセール)
満足度改善傾向業界全体(多数のブランド)サプライチェーン混乱の解消、在庫レベルの安定化により全体スコアが向上
下位グループ(ワースト)ジャガー、アルファロメオ、三菱、日産新車投入の停滞や電動化シフトにおける店舗負担への不満が影響
最下位インフィニティ(Infiniti)長期的な新型車不足、販売店への明確な将来指針の欠如により最悪の評価

なぜレクサスは「勝ち組」であり続けるのか?

レクサスの強さは、単にクルマが売れるからだけではなく、メーカー側が販売現場の意見に耳を傾け、過度な押し込み販売を避け、適正な在庫循環と高いリセールバリューを維持している点にあるという結果が出ています。

つまりディーラーが安心して店舗設備や接客人材に投資できる環境が整っているため、顧客満足度も向上し、「売れる好循環」が維持されているというわけですね。

なお、近年は「無理やりなEVシフト」によるディーラーとメーカーとの摩擦が時折話題となり、たとえばメーカーが「EVを販売しないとガソリン車を渡さない」「EV販売のために充電器を設置するように」などディーラーへと圧力をかける例も報じられ、しかしレクサスは過剰にEVシフトを進めなかったために「ディーラーへと負担を強要しなかった」のかもしれません。

ニュートリノグレーのレクサスRZ 600e(フロント)
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参考までにですが、「リセールの高さ」はディーラーにとって大きな問題で、というのもリセールが低いと「買い替え」が促進されず、下取り価格を示した途端に(リセールが低いと)「買い替えをやめようか」という顧客が続出したりセールスパーソンに心理的負担をかけてしまうから。

もうひとつ参考までに、つい最近トヨタでお世話になったセールスの人が日産に転職し、その人の話によれば「クルマを販売する際の苦労はトヨタでも日産でも変わらないものの(つまり日産もよく売れる)、しかし下取り価格はトヨタと日産では大きな差があって、日産にて”(トヨタ車の場合よりはずっと低い)下取り価格を提示すると顧客がネガティブな反応を示す”」とのこと。

この1点が「つらい」とのことだったので、下取り価格が低いということは、思ったより現場を疲弊させるのかもしれません。

インフィニティや下位ブランドが抱える苦境

一方で最下位となったインフィニティやワースト5に名を連ねたブランド(ジャガー、アルファロメオ、三菱、日産)は販売店側から「売るための強い魅力を持つ新型車が不十分」「メーカーの方針転換に現場が振り回されている」といった不満が根強く残っていることが示唆されていて、特にインフィニティはブランド全体の再構築とラインナップ刷新の遅れが続き、店舗側の不信感につながったとのだ言えそうです。※ジャガーの場合は売るクルマが本当になく、ディーラーは開店休業状態だと思われるため、経費ばかりがかかる環境だと考えられる

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結論

自動車産業が電動化や知能化という100年に一度の大変革期を迎える中、メーカーとディーラーの強固なアライアンス(連携体制)はこれまで以上に重要になっており、どれだけ素晴らしい技術やデザインを持ったクルマを開発したとしても実際に顧客に手渡し、購入後のアフターサービスを提供するディーラーが疲弊していてはブランドの長期的な成功は望めないということが今回の調査によって明らかに。

レクサスRZののホイール
Life in the FAST LANE.

レクサスが全米1位を獲得した理由は、単にプレミアムカーとしての品質だけでなく、「販売の現場を尊重し、共に成長するビジネスモデル」を長年磨き続けてきた成果だとも言えるものであり、今回の結果はユーザー視点でも「ディーラー満足度が高いブランド=購入後のサポート体制やリセールバリューに期待できるブランド」という重要な指標にも。

レクサスは消費者からの支持が厚く、そして様々な満足度調査でも常に上位にランクすることでも知られますが、「ディーラーからの信用も高い」ということが今回の調査によって明らかになったというわけですね。

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