| その中でも、多重衝突に巻き込まれた車両もあれば、無傷のクルマもいた |
さて、台湾(台北)の高速道路にて、違法に進入したスクーターが路上で転倒し、10台以上を巻き込む大規模な事故が発生することに。
警察車両から見た視点、一般車のドライブレコーダーからの視点などを編集した一本の動画が公開されていますが、これによると、まずは警察車両の後ろを走るスクーターを捉えるところから始まります。
このスクーターは警察車両の後ろについた後に追い越そうとするものの、速度が出ないのか逃げ切れなかったようで、警察に向かって「あっち行け」的なジェスチャーを行います。
警察車両からの視点はこうなっている
このスクーターのライダーは違法行為をしている(スクーターは高速道路に入れない)という認識はあるようで、パトカーを追い越せないのであればと速度を落としてそのまま警察の後ろに下がってゆきますが・・・。
そこでコケた!
そして警察はすぐにクルマを止め、スクーターの男性の救助へと向かいます。
なお、この車両は台湾のハイウェイパトロール用で、赤いラインを持つことから「紅斑馬(レッドゼブラ)」と呼ばれるようですね。
視点2からの映像はこうなっている
そしてこちらは別のクルマ(のリヤカメラ)からの映像。
カメラを積載した車両、後ろのシルバーのミニバンが徐行していますが、これは転倒したスクーターを避けるためだと思われます。
ただ、ブレーキを踏んだ状態ではなく「ゆっくり走っていた」だけのようで、その後ろを走っていたシエンタはシルバーのミニバンの徐行に気づかなかったのか(ブレーキランプやハザードを確認できなければ無理はない)ほぼ全力で激突。
シルバーのミニバンは横のレーンに吹っ飛んでゆき、シエンタはトレーラーに追突され180度回転するもその勢いは収まらず・・・。
さらに後続のトレーラーに押される形で先行していたクルマにリヤから追突。
後ろの方では観光バスも横を向くなど、後続車が続々積み重なるようにクラッシュしています。
画像の右に見えるのは衝撃で外れた先行車のリアガラスで、その飛びっぷりからも事故の際の速度の高さ、衝撃を知ることができますね。
視点3からの映像はこうなっている
そしてこちらはまた別のクルマからの映像。
スクーターが転倒したことを見て、左に避けたクルマのドライブレコーダーに記録されたものですが、このクルマは奇跡的に無傷であったように見えます。
この時点では走行車線を走っていますが・・・。
スクーター、そして警察官を避けるために左へと車線変更。
警察官の視線の先には、すでに後続車が次々クラッシュしている光景があるものと思われます(ヤバ・・・みたいか顔をしている)。
そして転倒したスクーターの男性を路上に残してコンクリートウォールの向こうへと避難。
これは自己の身を守るための当然の行動でもありますね。
右車線からは吹っ飛んできたシエンタが登場。
このカメラを積んだクルマが「もし左に車線変更していなかったら」このシエンタが追突していたわけですね。
そしてこのシエンタを見た別の警察官もコンクリートウォールの向こうへと退避しています。
さらに右車線からは停止できなかったトレーラーがシエンタを押して行き、さらなる被害が勃発。
シエンタが車線間にまたがって飛んでいったことで、二車線左にいたトラックにヒットして道を塞ぎ、このドラレコ搭載車両はポケットに包まれることになるものの、どうやら衝突は免れている模様。
このドラレコ搭載車両が無事であったのはまさに僥倖と言ってよく、もっとも被害が大きかったシエンタの近い位置を走っていたにもかかわらず、その運命はまさに対象的であり、何がその分かれ道になったんだろうなと思ったり(左に避けたことが良かったのは間違いない)。
これだけの大規模な事故にもかかわらず、幸いにして死者はおらず、4名が比較的軽いけがを負った程度だと報じられていますが、まさに映画のような(映画でも見られないような)クラッシュでもありますね。