| まさか「マカオ」という小さな商圏のためにこれだけのハイパーカーが輸送されることになるとは |
それだけ現地にはお金持ちが集まるということなのだろう
さて、少し前から話題になっていた「ロサンゼルス国際空港に、スーパーカーやハイパーカーが大量に集まっている」という件の続報。
これら車両はマカオのウィン・リゾートにて開催される2023年ハイパーカー・エキシビションでの展示用として輸送されるために集められたということが(物流会社である)JPロジスティクスのインスタグラムから明らかになっています。
これについては驚くべき事実がいつくか含まれており、順を追ってみてみましょう。
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ハイパーカー含むエキゾチックカーは「数十台」
まず、今回輸送されるのはハイパーカー17台を含む数十台であるということ。
ハイパーカーだとパガーニ・ウアイラ、フォードGT、マクラーレン・セイバー / スピードテール、ポルシェ918スパイダー、アストンマーティンOne-77、ケーニグセグ・アゲーラのほか・・・。
ランザンテがカスタムしたマクラーレンP1、ジンガーC21のようなマニアックなクルマ、そしてガンサーワークスによるポルシェ911レストモッドなど様々なジャンルのクルマが含まれます。
これらハイパーカーを輸送したのは「1機」の航空機
そして次に驚かされるのはJPロジスティクスがこれらハイパーカー17台をわずか1機のチャーター機で輸送したこと(もしこれが墜落したら大変である)。
このJPロジスティクスは超高額車両の国内外輸送を専門とする事業者だそうですが、同社のインスタグラムを見ると、たしかにこれまでにYoutube等にて報じられた「コレクターへと納車されたエキゾチックカー」の数々を見ることができ、いずれも同社が輸送を担当していたことがわかります。
なお、今回の輸送にどういった機体が用いられたのかは明かされておらず、もしかすると退役した軍用機など、それなりの輸送キャパを持つ特殊な機体なのかもしれません。
やはりマカオには富裕層が多い
そしてさらに驚かされるのは、これらがマカオというごく小さなリゾートに輸送されるということで、輸送費用を考慮すると相当なコストが掛かっているものと思われます。
おそらくはウィン・リゾートが同社の富裕層を対象としたイベントを開催し、その中のひとつとしてハイパーカー・エキシビションが組み込まれ、そしてこれらハイパーカーについては一人の、もしくは複数のコレクターから「借りた」のだと思われます。※ハイパーカー・エキシビションについてはこちらに説明がある
そして今回輸送される車両の中にはワンオフモデルのブガッティW16ミストラル「ゴールデンエラ」も含まれており、かなり高名なコレクターがこのイベントに協力したということに。
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もちろん借りるための交渉、レンタル費用等を考慮するとこれまたとんでもないコスト(保険にも入る必要がある)がウィン・リゾート側にかかっているはずで、しかしそれでもウィン・リゾートは「元が取れる」と判断したのだと思われ、つまりは招いた顧客が(カジノやレストラン、宿泊施設に)それだけお金を落とすということになりそうですね。
そしてこれら顧客はマカオ在住の人達のみではなく、香港や台湾、中国など幅広い中華圏から集まるのだと思われ、やはり中華圏にはとんでもない富裕層がたんまり潜んでいるのかもしれません。
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