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モチーフはSR-71ブラックバード。米新興ハイパーカーメーカー、ジンガーより世界最速を標榜するC21「ブラックバード エディション」公開【動画】

2023/08/22

モチーフはSR-71ブラックバード。米新興ハイパーカーメーカー、ジンガーより世界最速を標榜するC21「ブラックバード エディション」公開【動画】

| ジンガーC21は相当に高性能、そして画期的なクルマであることがわかっているが、現段階ではまだ一台も納車されていない |

現時点では合計80台を生産すると公表しているが

さて、AIによる設計、そして3Dプリンタによる製造を全面に取り入れたことで話題となったカリフォルニア拠点の振興ハイパーカーメーカー、「ジンガー(Czinger)」。

今回モントレー・カー・ウィークにて「21Cブラックバード・エディション」を公開しています。

これはすでに発売されている21Cの別バージョンということになり、高高度航空機SR-71 ”ブラックバード” にインスパイアされたもので、細部の変更に加えて100馬力のパワーアップが追加され、最高出力においてはなんと1,350馬力へと到達しています。

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SR-71ブラックバードはアメリカの象徴

アメリカは軍事大国であり、かつ実際に戦争を行うこと、そして兵器の製造・販売が国の主要産業であること、軍隊が身近にあることなどから人々の兵器や武器に対する関心が高いと言い、画期的な壁は彼の地で大きく報道されるもよう。

そしてこの「何よりも高く、ミサイルを出し抜けるほど速く飛んだ」ブラックバードはアメリカの象徴でもあり、おそらくこれまでに製造された航空機の中で最も印象的な機体であるとされ(1966年に就役し、1999年に引退している)、たしかにこれをモチーフにする例は様々な業界で見られるようにも思います。

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そしてこのSR-71ブラックバードは、ジンガー設立者であるケビン・ジンガーとルーカス・ジンガー親子にとっても「既成概念にとらわれないものを作ろう」というインスピレーションと原動力を与える源となり、実際にベースとなるモデル「C21」そのものもSR-71ブラックバードや他の戦闘機にヒントを得た「タンデムシート」を採用することに。

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ただ、この21Cブラックバード・エディションにおいてはさらにその傾向を強めており、「ブラックバード・ルック」を追求するためエクステリアの各エレメントは特注のジェット・ブラックへと塗装が施され・・・。

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ボディパネルの大半ではエクスポーズド・カーボンファイバーが顔を出します。

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ホイールデザイン(ディスク)は、SR-71を上空から見た形状にインスピレーションを得たもので、チタン製ハブセンター、カーボン製リムと組み合わせられ・・・。

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エキゾーストシステムもカスタムメイドとなり、テールパイプはSR-71のアフターバーナーをイメージしてデザインされています。

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ジンガー21Cブラックバード・エディションのインテリアまでもが「ブラックバード」

ブラックバードのテーマはインテリアにも反映され、インテリアの大部分はこのクルマのために作られた専用のアルカンターラで覆われ、さらにドアスピアとステアリングホイールにはブラックレザー、サテン仕上げのチタン製3Dプリントパーツ、アフターバーナーオレンジで仕上げられたレーザーエッチングも。

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そしてこのアフターバーナーオレンジはステッチとして採用されているようですね。

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こうやって見るとルーフは文字通り「戦闘機のキャノピー」。

今回、21Cブラックバード・エディションを発表するに際し、息子のルーカス・ジンガーは「ケリー・ジョンソンのドキュメンタリーを見たり、父と一緒にSR-71の模型を作ったりして育ったことを思い出します。今、SR-71プログラムとスカンクワークスの精神に深くインスパイアされ、21Cの最先端バージョンであるブラックバード・エディションをお客様に提供できることを大変嬉しく思います。これは父親であるケビンと私が夢見たヴィジョンです」とコメントしています。

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このC21は上述の通り「AIで設計、3Dプリンタでパーツを出力し製造する」という非常に珍しい(しかし今後一般的になるであろう)ハイパーカー。

タンデムシートに2.88リッターV8エンジンをミッドマウントして後輪を駆動しますが、フロントにはモーターを2つ搭載するという4WD。

ベースモデルで出力1,250馬力を誇り、ジンガーいわく「世界最速」そして実際にプロトタイプはラグナセカ・スピードウェイにて市販車における最速コースレコードを樹立しています。

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ただし注意せねばならないのは、現時点でこのC21シリーズは「1台も」納車されていないことで、いつ納車が開始されるのかもわかっていないこと。

ジンガーはベースモデルの21C、そして昨年発表された最高速追求型の「V-Max」、さらに今回発表された「ブラックバードエディション」含め80台の21Cを生産するとしていますが、現時点で製造開始日程などのアナウンスはなく、しかしここまでの完成度を見せるからには「そう遠くない未来に」生産が開始されるのかもしれません。

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ジンガー 21Cブラックバード・エディションのプロモーション動画はこちら

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参照:Czinger Vehicles

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