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なぜ?あの「グリオズ・ガレージ」がBMW E30 M3 ”3ドア"ツーリングワゴンを製作

2016/11/12

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自動車メンテナンス用品で有名な(ぼくも愛用)グリオズ・ガレージが「BMW E30 M3ツーリングワゴン」を製作。
日本から輸入した車両とのことですが、もともと5ドアだったものを3ドアに変更しており、前後ドアをとっぱらった後にクーペの(長い)ドアを取り付けるという手の込んだ方法を採用。
もちろんBピラーからCピラーまでを作り直す必要がありますが、見事な仕上がりですね。

なおボディカラーは特别製の「グリオズ・レッド」となり、6コート塗装とのこと。
エンジンは4リッターV8で540iから移植した「M60」ですが、当然すんなり収まるわけはなく、エンジンルーム内のファイアーウォールなど一部を除去。
トランスミッションは6速マニュアルで、これも540iからの移植だそうです。

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サスペンションもアップグレードされてアンチロールバーも強化され、ブレーキシステムはブレンボ製。
ホイールは車のデザインや年代に合ったHREの501Mで前後17インチサイズ、そしてオリジナルのゴールドにペイント(無理に大きなホイールを入れていないところがナイス)。

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なおグリオズ・ガレージではこのE30 M3ワゴンを「ディティール・ワゴン」と呼んでおり、後部座席以降の内装を取り払って自社製品のディスプレイスタンドとしています。
加えてに室内にはウォータータンクやホイースも備え、「出張ディテーリング(洗車やメンテナンス、クリーニング)」ができるようになっています。

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ただ、これを作ったり走行しているのはスウェーデンのユーザーで、かなり環境に厳しそうなスウェーデンでこういったことを行っても問題ないのだろうか、と心配になります。

なおE30 M3はこれまでのM3ヒストリーの中でも唯一「レース(グループA)のホモロゲーション獲得用」に作られた車。
これ以降のM3は「Mディビジョンによって作られた3シリーズのバリエーションの一つ」となりますが、E30だけはその素性が異なる、ということですね。

広げられたトレッドに対応するためのブリスターフェンダーや、空力を考慮したロングルーフなどが特徴で、多くのボディパネルを専用に作り直しているため、元の3シリーズと共通するパネルはボンネットとルーフの一部のみ。

ちなみに時々オークションに登場しては高値をつける「メルセデス・ベンツ190E 2.3-16」もやはりグループAのホモロゲーション取得用に生産されており、見た目は「箱車」でもM3共々「中身は全然違う」ものとなっています。

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