さて、先日注文していた腕時計、「ゴリラウォッチ ファストバックGT」がようやく届いたのでその詳細を見てみたいと思います。
今回購入したのはアメリカ経由で、正規品ではあるものの「”日本の”正規輸入代理店」を経由したわけではなく、つまりは並行輸入品ということに。
並行輸入を選んだ理由は「価格」が主なものですが(国内の半額くらい)、ムーブメントは日本のMiyotaを使用していますし、腕時計業界経験の長い人々(オーデマピゲ出身)が立ち上げたブランドであることを考えると「まあ並行輸入でも問題はないだろう」と考えての購入です。
なお、保証は二年付いているものの、保証を受けるにはアメリカの購入店へと相談する可能性があり、往復の送料や手間を考えると、「もしも」のことがあれば、国内の機械式腕時計の修理を行うところへと持ち込み、全額自己負担で修理したほうが安上がりかもしれません。
なお、ケースには国内正規品、並行輸入品ともに差異はなく、差があるのは「日本語説明書の有無」くらい。
さすが「ファストバック」に比較して倍の値付けを行うだけのことはある
今回購入した「ファストバックGT(278,640円)」は、その前に購入した「ファストバック(138,240円)」に比較して価格が「倍」ですが、両者の相違は主に「ムーヴメント」「仕上げ」の二点。
まず「ムーブメント」について、ファストバックGTが「90S5」、ファストバックは「8215」なる品番の機械式ムーブメントを使用しているものの、性能差はほぼないと聞いていて、その差は「(ファストバックGTでの)スケルトン化において、目視に耐えうるかどうか」くらいじゃないかと考えています。
ちなみにファストバックのほうはスケルトンバックではなく、ケース裏面はこんな感じ。
ちなみにケース素材は両方とも「セラミック」「アルミ」チタン」「カーボン」で、サイズや加工も同じ。
リュウズの素材や加工についても同一です。
そしてもう一つ異なる「仕上げ」についてですが、これは複数点において異なっていて、まずは上述の「スケルトン」構造。
これに伴い、文字盤の「5時と6時」との間もスケルトン化されており、つまり「両面スケルトン」ということですね。※ローターの位置次第では、文字盤側からケースバックのスケルトンを通じて「向こう側」が見える
そして文字盤そのもの、時針や分針、秒針も(色を除いて)差異はなく、しかしインデックス(数字)部分についてはファストバックGTのほうが「アプライド」つまり立体になっていて、これはかなり見た目の上の差異がある部分(ファストバックのほうは塗料を縫っただけの平面)。
そしてベルト(ストラップ)も相違がある部分で、ファストバックGTは2レイヤー構造を採用。
ベルトのデザイン自体は両方とも同じです。
表から見るとこう。
これも「見た目ではかなり差がある」部分ですね。
ケースの「鍛造カーボン多層仕上げ」は両者とも共通する部分。
リュウズも両者で同じ。
バックルもファストバック、ファストバックGTで共通するパーツ。
もともと非常に良く出来ている部分ですね(ケースやデザインのゴツさにあわせてバックルもゴツい)。
全体的に見て、かなりよく出来ている腕時計だと言え、ケースやベルト、ほかパーツとのカラー含めてバランスもよく、「身につけていて楽しくなる腕時計」だと言ってよさそう。
他にぼくが持っている腕時計で「ブラックとゴールドのコンビ」というとカリブル・ドゥ・カルティエ・ダイバーですが、両者並べても見た目の質感には遜色がなく(当然、よく見れば差があることがわかりますが)、ゴリラウォッチからはかなり「堂々とした」佇まいを感じます。
ゴリラウォッチのメイン素材は鍛造カーボン、そしてベゼルはセラミックなので傷がつきにくい仕様となっており、冬場に袖のある衣服を着ていても気にせず着用できるのがイイですね。