アストンマーティンが謎のハードコアモデル登場を予告！F1セーフティカー採用記念のヴァンテージ特別バージョン？

｜　これまでのヴァンテージにはないエアロパッケージも付与？　｜

さて、アストンマーティンが3月22日に「ハイパフォーマンスクーペ」を公開するとし、一枚のティーザー画像をリリース。

現在のところアストンマーティンはこの新型車について何も情報を公開していない状態ではあるものの、シルエットを見るにヴァンテージのバリエーションの一つであることは間違いなさそう。

ヴァンテージのハードコアモデル？

そして細部を見てみると、フロントには伝統的なベーングリルを装着しており、サイドギルはルーバー状、そしてリアウイングが装着されているようですね。

そしてこのティーザー画像を見て連想するのは、先日アストンマーティンが公開した「F1グランプリ用のセーフティカー」。

このヴァンテージはセーフティカーとしての機能を果たすためにLEDライトバーが装着されていますが、それにもいくつかのアップグレードが施されており、まずは「エアロパッケージ」。

フロントにはスポイラーとカナード、リアにはウイングが装着され、これらによってダウンフォースが最大で60kg増加する、とアナウンスされています。

さらにアストンマーティンは外観だけではなくドライブトレーンにも手が加えられ、4リッターV8ツインターボエンジンは+25HPの528HPを発生することに。

今回リリースされたティーザー画像と比較すると、フロントスポイラーやホイール（とLEDライトバー）、リアウイング翼端といった部分に差異があるものの、多くの点で共通点がある模様。

さらにティーザー画像の車体に採用されているボディカラーは「アストンマーティン・レーシング・グリーン」だと思われ、画像には「ライム・エッセンス」が用いられているところを見るに、やはりセーフティカーとして投入されるヴァンテージの「市販版」と考えて良いのかもしれません。

F1セーフティカーは24年ぶりにメルセデス以外に

なお、このヴァンテージ”セーフティカー”は2021年シーズンのF1から投入されることになりますが、F1にメルセデス以外のクルマが採用されるのは24年ぶり。

そして今回アストンマーティンがペースカーに採用された理由として、「現在メルセデスAMGが、アストンマーティンに対する支配力を強めている（出資比率が高くなり、CEOもメルセデスAMG出身へと入れ替わった）」という事情が挙げられ、メルセデスAMG側からするとF1を通じてアストンマーティンの存在感を強めたいのだと思われます。

F1セーフティカーは「高性能車」でなくてはならない

参考までに、メルセデス・ベンツがF1のセーフティカーに採用される事になった理由は「高性能だから」。

それまでには別のクルマが各々のレースにて採用されていたそうですが、場合によっては性能が追いつかないため「十分な速度で走行ができず」、速度を抑えられすぎたF1マシンのタイヤが冷えてしまう局面があり、そのために高い速度でサーキットを周回できるメルセデス・ベンツの車両が用いられるようになったようですね（メルセデス・ベンツの提供によるものではあるが、メルセデス・ベンツとしては車両提供を行ってもモトが取れるという判断。セーフティカーが入ると大きく画面に映しだされるので）。

合わせて読みたい、アストンマーティン関連投稿