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【動画】フェラーリやマクラーレンをデザインした大御所が語る「もっとも優れたデザインを持つアストンマーティン」。さすがにデザイナーの視点は独特だった

フェラーリやマクラーレンをデザインした大御所が語る「もっとも優れたデザインを持つアストンマーティン」。さすがにデザイナーの視点は独特だった

| アストンマーティンは何ものにも似ていない独自のデザイン、そして存在感が大きな特徴 |

路上での存在感はフェラーリ、ランボルギーニ「以上」だと思う

さて、フェラーリ、ミニ、マセラティ、BMW、マクラーレンなど様々な自動車メーカー/ブランドにてデザインを行い、数々の名作を生み出してきたデザイナー、フランク・ステファンソン氏。

同氏はそのカーブランドを非常に重要視しつつも未来につながるようなデザインを盛り込むことで知られますが、最近だとマクラーレンの「細く、ボディラインに沿った」デザインを(P1にて)考案し、それが現在に至るまでマクラーレンのひとつのアイコンとなっています。

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フランク・ステファンソン氏お気に入りのアストンマーティンは?

そして今回、同氏は自身のYoutubeチャンネルにて「素晴らしいデザインを持つアストンマーティン」3モデルを挙げていますが、同時にアストンマーティンのデザインについては3つの特徴があると述べており、それは「美しさ」「存在感」「独自性」。

たしかに言われてみるといずれの要素も、どの時代のアストンマーティンに共通しているように思われ、実際に路上で目にするとその美しさに目を奪われます。

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アストンマーティンDB4 GTザガート

そこで今回、フランク・ステファンソン氏が「もっとも優れたデザイン」として一番に挙げたのはアストンマーティンD4 GTザガート。

1960年~1963年にかけてわずか20台のみが製造されたクルマで、実際にはアストンマーティンではなくザガートのエルコーレ・スパーダの手によるデザインとなりますが、今日のアストンマーティンにつながるグリル、そしてヘッドライトを持つと指摘しており、このデザインが「アストンマーティンを定義した」とも。

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そのほか、リアフェンダーとリアウインドウとの一体感についても触れており、たしかにDB7(1994~2000年)やヴァンテージ(1993~2000年)、DB9(2004~2016年)あたりはDB4 GTの影響が強いようにも思えます。

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DB4 GTザガートに搭載されたのは3.7リッター直6、出力は341馬力、車体重量は1159kgだとされるので、現代の水準から見てもかなり高性能なクルマであり、当時としては「規格外」のスーパーカーだったのでしょうね。

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アストンマーティンV8ヴァンテージ

そして次に挙げたのはV8ヴァンテージ(1977~1989年)。

これは当時、アストンマーティンがフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェに対抗して投入した「英国初」のスーパーカー。

もともと「V8」は1972年から発売されていたものの、「ヴァンテージ」はその高性能版という位置づけにて追加投入されており、搭載されるエンジンは5.3リッターV8、出力は430馬力(0-60マイル加速は5.3秒で、フェラーリ・デイトナよりも速かった)。

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デザイン的になポイントとしてはフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェとも異なるルックスを持ち(いずれの真似もしなかったが、アメリカ市場を意識したためか、マスタング・マッハ1などアメリカンマッスルを彷彿とさせる))、「閉じた」フロントフード上のパワーバルジ(フランク・ステファンソン氏は”口を開けた”ものよりもこちらのほうが好みであるようだ)、そして同じく閉じたフロントグリルに埋め込まれた2つのドライビングランプ。

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1987年公開の「007 リビング・デイライツ」にはボンドカーとして登場するなど一定の人気を誇ったものの、このデザインが後のモデルに継承されることはなかったのが残念です(マッスル路線よりも、英国的な美しさに回帰したようだ)。

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ただし2020年には、このV8ヴァンテージをモチーフとしたワンオフモデル「ヴィクター」が発表されており、再びkのヴァンテージV8にも注目が集まっているようですね。

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アストンマーティンOne-77

そして最後はアストンマーティンOne-77(2008-2012)。※デザインはヘンリク・フィスカー

同氏が注目するのは「フロント」で、グリル先端まで伸びたフロントフード。

通常のクルマだとフロントフードはもっと短く、もしもの場合を考慮してフロントグリルと一体化したバンパーが与えられるわけですが、このOne-77ではそういったことを考慮せずにデザインを優先したということになりそうです。

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ちなみにOne-77の「ドアミラー」のステーはドアパネルと一体化していて、つまりドアミラーをぶつけ、そのステーにまでダメージが及ぶと「ドアごと修理」したり、最悪はドアを交換しなくてはならないわけですが、ここも実用性よりデザインを優先させた部分だと言えます。

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エンジンは7.3リッターV12、760馬力と非常にパワフルではあるものの、それまでの(ほかメーカー含む)スーパーカーのように「走行性能に最重点を置いた」クルマではなく、通常の車では到底採用できないような「思い切ったデザイン」を採用したところが新しく、よってぼくは「アストンマーティンOne-77登場前と、登場後」ではスーパーカーそしてハイパーカーのありかたが変わったと考えています(スーパーカーそしてハイパーカーに対し、”美しさ”という要素を持ち込み、多くの人がそれを望んでいたことを証明した)。

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つまりOne-77は、「ごく限られた、美しいクルマを愛する人だけに向けた」クルマであり、そういった人々に敬意を評してアストンマーティンが妥協を排除してつくりあげた「ギフト」だとも考えています。

フランク・ステファンソンが語る「お気に入りのアストンマーティン」を紹介する動画はこちら

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参照:Frank Stephenson

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